http://www.asahi.com/politics/update/0618/TKY201206170453.html
昨日の朝日新聞に、
”米の放射線実測図、政府が放置
原発事故避難に生かさず”
こういう記事が載っていました。
米エネルギー省が米軍機で空から放射線測定
(モニタリング)を行って詳細な「汚染地図」を提供したのに
日本政府はこのデータを公表せず、
住民の避難に活用していなかったことがわかった。
公表し避難先を指示したなら、
無駄な被ばくが避けられたのに、
せっかくのデータを役人は活用しなかったのです。
これに対して、文部省の幹部は
”提供データを住民避難に生かすと言う発想が無かった”
こう話しています。
あまりにも人を見ていない、何のための行政なのか?と
事なかれ主義に、すごく腹が立ちます。
人の命を第一に考えれば、おのずと出るべき答え
じゃないですか・・・
多数の住民を移動させて間違っていたらと言う
責任問題を考えて無策になっちゃった
としか思えません。
原発事故の時、東電の対処にたいして批判もあるけど
私は全電源喪失と言う状況の中、
お手上げ状態でできる限りのことをしていると
思うので、批判などできません。
だけど、きちんとした資料が有って
無駄な放射能を浴びなくても良かった人たちなのに
教えてあげ無かった今回の役人の行為は、
人災です。最悪な事態です。
二宮金次郎さんは、飢饉のとき
米蔵を空けることを躊躇する役人に対して
「政治が行き届かず
飢饉に及んで民を死にいたらしめるとしたら
一体なんと言って 天に謝罪するのか」
と言ったそうです。
それでも鍵を開けない役人にたいして、
「開けないならその間役人も断食すべし。」
何より、人の命を優先し
何が大事かよく解っているんです。
到着してまず昼ごはんでも、って
接待しようとする役人にも、今それをするときかと
戒めています。
役人も本当のことを言えば、
”よくぞ言ってくれました、
ほんとはそうしたかったんです”
こう思っているのかもしれません。。。
金次郎さんみたいな人ばかりではなく
偉い人って横柄で理不尽な相手も多く、
怒らせないための
接待みたいなことをしないと、事が進まなかったりも
するんじゃないかとも思います。
そんな事の積み重ねが、
大切な事が出来なくなる
(大事な事よりさらに大事な事が出来ちゃう)
土壌に繋がっていくんだと
感じます。
金次郎さんの逸話が残る、って事は
そう決断できる人が、ほんとに少ないんでしょう。
だけど、人としてしなくちゃいけない事
は必ずあります。
しなくちゃいけないことをする、そんなリーダーがいる
社会になってほしいです。