新横浜で豪華なすいとんを食べたとき
友人がぽつりと話しだしました。
その子は在日朝鮮人の子供だったらしい。
国道246号線の文字通り橋の下に
その子のおんぼろな家は立っていました。
中学校になってなんとなく馬が合ったそうで
その子の家に遊びに行くと、
やんちゃで友人も少なかったその子と仲良くする友人が
嬉しかったらしく、お母さんは友人にすいとんを
ご馳走してくれたそうです。
韓国のすいとんみたいなの?
って聞いたら
普通の子供にはあんまり美味しいとは言えない
すいとんだったらしい。
でも友人はおかあさんの心情を察し
ちゃんとそのすいとんを食べたんだって。
高校になって学校も変わり、
あんまり良いうわさも聞かなくなり
だんだん疎遠になって忘れかけた頃、
その子はくも膜下出血で帰らぬ人になってしまいました。
”今日は○○ちゃんの話をするね。”
彼女はその子に語りかけるように、
そんな昔の話を、話してくれました。
違う国籍を持って、
辛い事も多い人生だったのではないか・・・・
見た事のないその子の人生を思うと
なんだか切なくなってきます。
そんなことをずっと大切に覚えている
友人も優しい人だ。。。