今日は友人のリクエストでにぎわい座で

風間杜夫の落語を聞きに行きました。


ゲストは柳家喬太郎さんとコントの松元ヒロさん


まず初めて見ました松元ヒロさんが思いのほか素晴らしい!

政治ネタ社会風刺をウイットを効かせてしゃべる人って

日本にはあまり見受けないけど、恐れず挑戦していて

嫌味や何かの匂いがしないのが良いです。

思いもかけないサプライズがあるのがこういうライブの良いところですね。


喬太郎さんは

”次郎長外伝 ~小政の生い立ち”

粋で大物感あふれる感じの次郎長

コミカルな石松

こましゃくれて頭の回転が良い子供時代の小政

デフォルメされた出演者の演じ分けが楽しいでした。


風間杜夫さんは

”夢の酒”と”火炎太鼓”

そつなくやってはいるんだけど

なんか面白くない。


噺家さんというのは、自分で自分をプロディースする総合力が

必要とされますが

役者というのは、なんでも演出者の望むように無色である必要もある、

その違いなのかな?って思いました。


多分話の練習も、演劇の一人芝居として台本を演じるんだと思うけど

そこにこうせい、ああせいと演技指導してくれる媒体を絶対必要としてきそうです。


役者が演じる配役は演出者の意思がのりうつったものであり

本人であって本人でない、

役者の面白さはそういうところにあるんですね。


しかし噺家は古典であっても、噺家の意思が本人の意思が

完全に一致します。

だから当人の演出力の魅力が噺家の魅力そのものなんですよね。


たまたま、役者の噺を聞く機会を持てて

その違いをはっきり感じる事が出来まして面白かったです。


しかし、そうはいっても面白さとは関係なく役者の力はすごいです。

今日は昼夜二席あって、平日なのに私たちが見た昼席は補助席が出るほどの

満員。

名前だけで呼べるのはやっぱりすごい事です。