震災後本の紹介でダビンチの編集長が
押していたのでこの災害時に人の心に特に訴える本なのかな?
って思いまして買って見ました。

この編集長、良く見たらその前から押していたから
単なる販促だったのか・・・・・
だましたのかよ、おとっつぁん!って思いましたが

まあそれなりに面白い本でした。
まず読みやすいからものの2時間ほどで読めちゃうのが
いいね。

童話のような読み口です。

新潮社のあらすじをメンドクサイから載っけちゃいますが

ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。
何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。
オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc.
そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。
無口な少女の名は「ペチカ」。
悲しみに凍りついた彼女の心を、
ジュゼッペは、もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが……。
まぶしくピュアなラブストーリー。

本当に好きな人が出来たら
その人がたとえ他の人が好きだったり
忘れられない人がいたとしても
それも含めて受け入れて
愛する人が一番幸せだと感じる状態に持っていくことを
幸せと感じちゃうのが
ジュゼッペという男です。

同じように他者への愛という意味で
無法松の一生って三船敏郎の映画がありましたが
松は自分の心は抑えて、抑えて
恩人の奥さんやその子供に尽くし慕う事を生きがいとしたんですね。

松が最後報われない一生を終えたのと違い
トリツカレは童話だから気がついてもらえました。

物語として筋を通した松のストイックさに
ぐぐっと来ちゃいますが

やっぱり震災の後ですから
見返りがあったほうがやっぱり気持ちが休まるかな
とも思います。

いずれにせよ、こんな風に愛されたら
女冥利に尽きますね。