保証人の依頼の手紙が届きました
拝啓 余寒厳しい毎日が続いています。
○○様ご夫婦におかれましてはお健やかに
お過ごしのこととお喜び申し上げます。
あはは、甥っ子からこんな”お”が並ぶ言葉
もらったのは初めてだよ~
この度は,ぶしつけなお願いであったにも関わらず
身元保証人を快くお引き受け頂き誠にありがとうございます
イエイエ
私は○○大学を卒業しまして今春より○○株式会社に入社する事に
なりました。
就職しましたら、一生懸命に働き叔父さんに御迷惑は
一切おかけしない事をお誓い申し上げます。
そうか~
一生懸命働くんだね。
頑張ってね。
つきましては、保証書と記入欄を同封致しましたので
御記入頂きますようお願いいたします。・・・・・・
年末に実家に棚卸のお手伝いに行くと
男兄弟三人で仲良く
”ドラえもん”見てたのにねぇ~
大学に入って帰宅した年はなんだかジャズの番組なんか
聞いちゃって、大人ぶっちゃってって笑っちゃいました。
多分マンガも卒業しちゃあ居ないんだろうけど
こうして希望を持って働こうとしているんだろうね。
真面目で、
手を抜く事も無い実直な男です。
古いエッセイですが
山口瞳の『新入社員諸君!』と言う素敵な文があります。
甥っ子にこれを送ります。
まず、会社へはいったら、
学校とちがっていろんな人間がいることを知っておいてください。
年齢が異なるのですから。
立身出世の本やマネージメントの書物を読むこともムダではありませんが、
まず同僚・上役と仲良くすることが先決です。
これは決して妥協でもイヤラシイことでもありません。
人間と人間のおつきあいということです。
つぎに申し上げたいことは、
一所懸命にはたらきなさいということです。
誠心誠意ではたらき有能な社員になってください。
有能な社員とは、役に立つ社員のことです。
役に立つ社員とは、何か自分のものを持っている社員のことです。
誠心誠意はたらきなさい。ミミッチイ考えを起こしなさんな。
給料分だけはたらけばいいだろう、
なんて薄ぎたない根性をお持ちになったらオシマイだよ。
つぎに、こんなこともいいたいね。
自分の会社の悪口は金輪際いうな。
どんなことがあろうと、クチがくさっても悪口をいうな。
同僚のワルクチ、上役のワルクチを外部に向かっていうな。
なぜでしょう。いったら損だからです。
そんなツマラナイ会社に勤めていると思われたら、
その人がバカにみえるからです。
くだらない上役につかえているなどといえば、あなたがバカに見えますよ。
新入社員よ、勇敢に発言しなさい。たたきなさい
。たたかれなさい。それが勉強です。会社のタメです。自分のためです。
新入社員よ、ボヤキなさんなよ。ブウブウいうなよ。
キミタチは新人なんだよ。一所懸命やれよ。
勉強しなさいよ。勉強といってもいろんな勉強があるんだよ。
それを知るのが勉強なんだ。
新入社員よ、どんなことがあろうと、
どんな変な会社にはいっても、どんなポストにつこうと、
どんなに意地の悪い上役の下につこうと、
最低三年間は辛抱しなさい。なぜか。
新入社員を一人いれるために、
会社はどれだけの費用をつかっているか。
どれだけの神経をつかっているか。それも考えてください。
それを考えれば三年間の辛抱はできるはずです。
三年間辛抱して、どうしてもイヤならやめなさい。
しかし三年間は誠心誠意つくしなさい。それが「義理」というものです。
三年間の辛抱は決してムダにはなりません。
私は、そう断言する自信を持っています。
きっと甥っ子はこの話を守れる男だと私は
思っています。
彼は自分の第一志望を先輩に譲ってあげる義理人情が
有ります。
そして人の悪口を言わない男です。
花壇を皆がバイパスして通ろうとしても
一人回り道をしちゃう融通が利かない八だけど
絶対弱音を吐かずこつこつ事を成し遂げるはずです。
頑張ってね。
こんな事書いているとは絶対知らないはずだけど
心から応援しているからね

旦那帰宅後、甥っ子の手紙見て
こなれてないねぇ~のダメだしあり
細かいところ身元保証書の日付け例題ではちゃんとずらしてあるのに
甥っ子のは同日・・・・
返信用の封筒も細いから折らないといけないよと、
お役所頭の旦那には気になるところ一杯です。
社会人の道は険しいのだ~