http://www.nhk.or.jp/syousinkorin/3rd/08.html
1月8日放送の笑神降臨 の桂かい枝さんの落語です。
私は、桂かい枝さんって知りませんでした。
この日も、TVを見たくて見たわけでは無いのです。
この日は丁度友人とおしゃべりの会でして
多少飲み食いが過ぎちゃったようで、
店を後にする頃には、胃腸がずきずき頭は貧血でふらふら
電車で帰宅する事も出来ず
タクシーで家まで乗ってきてそのまま布団に直行と言う
体調大不調な夜でした。
当然旦那の食事も作れず
臥せっていたのですが
どうしても胃が痛むので、胃薬を飲もうと
夜中起き出してきました。
”どうしちゃったの?”
とコンビに弁当を食べる旦那に飲みすぎでとは言い出せず
”正月の疲れかな~”なんて適当に言い訳して
しかし肝心の胃薬が貧血でふらふらして見つかりません。
仕方なし旦那に胃薬を探してもらって私は
横になって旦那がつけていたTVが見るともなしに
見えていたのです。
まくらが長い
すいません、何の話かというと
どれだけこのTVをいい加減に見てていたかを
状況実況してみました。
痛い頭と吐き気でふらふらしている時
丑三つタクシーという話が始まりました。
きちんと覚えていないのですが、大体のあらすじは
主人公の若い女性が霊柩車を改造したタクシーに乗り合わせてしまいます。
タクシーは”ゆったり横になれます”
など元霊柩車であった事を強調して
なんかでそうだよ~
と期待を高めていきます。
そこで女性が
”なんか寒くないですか?”
って運転手に聞きますと
”お客さん敏感ですね~”(怪談話をするような口調で)
”その場所は4~5年ほど前から・・・・”(タクシーの運ちゃん)
”え、4~5年ほど前から・・・・”(お姉ちゃんビビル
)
”空調が当たるんですよ”
最悪な体調の中、
笑いましたね~~~~
こんな感じで何か出そうと思わせて
普通に普通の事が起る上げ下げが絶妙に
テンポ良く進みます。
どんな状況でも、笑いはしばし辛い状況を
忘れさせてくれるし気持ちを楽にさせてくれる、
それほどの面白い話を聞けてすごく嬉しかったです。
この後落ちも大変上手く
創作とのことですがしっかり物語が出来ていて
いっぺんにファンになってしまいました。
以前ね、東京の落語の偉いさんが
弟子にしぐさが大きい噺家を批判していましたが
しぐさで話の未熟さを補足する事を戒めているのだと
は解りますが
しぐさもその人なりに馴染んだ芸になっていたなら良いと
思いましたね。
そう話すことが、なんだか上目線と言うのか
落語と言う大衆娯楽を妙にありがたい文化的なものに
していやしませんかね、って
いやな気持ちになってしまいました。
関西の落語家さんは、
上方漫才と言う練った大衆芸が盛んで競争率も激しいから
笑いに貪欲で切磋琢磨しているからその分、
目線が低く感じます。
話に引き込むこと、
楽しめること、が第一だから
そのことに一生懸命なので活力があるんじゃないかな
って思うんです。
活力ある話芸
これから大注目します