http://ameblo.jp/kirakirahappysmile/entry-10757368387.html#cboxこちらのブログに台所洗剤とメイク落としで油性マジックを落とす実験の記事が
書かれていました。

どういう仕組みで油性マジックが反応するのか、聞いてみました。

元ネタの画像を張らして頂きます。


まず油性マジックの仕組みを考えて見ますと、
油性マジックは染料が油分に溶けています。
(同じように水性マジックは水に溶けています。)

マジックで紙等に字を書くと、
最初乾いていない時は手などについてしまいますが
これはマジックの油分がまだ蒸発していないからで
蒸発すると油分が抜けて油分に溶けるという性格だけを
保った染料が紙に付着します。

皿に文字を書いて、メイク落としと台所洗剤で文字が落ちるか比べて
メイク落としだと落ちて台所洗剤で落ちないのは

メイク落としには油分が含まれていて
台所洗剤には油分が含まれていないからです。

メイク落としは、口紅やファンデーションの色素を含む汚れです。
油分は含まれていますが流動的な油分では無くしっかりくっついていますから
油分を含む汚れを油分でまず溶かさなければ汚れが剥離できません。

食器の汚れも、同じ油汚れと思われますが
食事で使われるのは流動的な油の状態で頑固に密着している
わけでは有りませんから、台所洗剤には油分が含まれる必要は
無いのです。

そのかわり水で洗い流す時、水に油が溶けて流れる必要があるので
界面活性剤が水に油が良く溶けるという性格を利用して油汚れを流します。


先ほどの実験ですが、
油性マジックは油分で汚れが溶ける性質がありますから
食用油、オレンジオイルなどでとても良く汚れが溶け出します。

しかし普通の油は汚れを溶け出す事は出来ますが
それを水で流し落とす事は出来ません。
ですから普通のオイルでメイク落としをする時は
コットンなどでふき取らないと汚れが移動してくれないのです。

メイク落としは
オイル成分で汚れを浮かしだし
界面活性剤で汚れを水に溶かして流す、と言う
二つのプロセスを行なっているという事です。

つまり上の実験は
台所洗剤は油分を含まないと言う結果が解ります。

同じ実験に、食用油で落とす、と言う項目を加えれば
食用油とメイク落としでは油性マジックは消えるけど
台所洗剤では消えなかったという結果になると思いますが

そうすると、食用油は台所洗剤より洗浄力が強い(怖い)と言う
結果にはなるのでしょうか?