ひゃ~
ようやく風邪も治まってまいりました風邪

インフルエンザと言うものはなかなか難儀なものです。


ところで風邪に掛かっていた身体の中は
どうなっていたんでしょうか?



丁度多田富雄先生の”免疫学個人授業”という文庫が
あるのでそれを参考に説明します。


風邪はインフルエンザウイルスと私の身体の中の
免疫システムとの戦いの歴史です。


まず身体の中の免疫システムは、ざっくり別けると
図のようになっています。



49歳から始めるおしゃれの練習

風邪を引いた最初の日、


なんか喉が変だったり、鼻水がでたりして
”あれ?風邪引いたかな”という時点で



49歳から始めるおしゃれの練習

1、ウイルスが身体に入って、ウイルスに対する受容体を持っている
細胞にくっついてウイルスが増え始めます。


2、そうするとインターフェロンと言う自然免疫の切り札
のたんぱく質が感染した細胞で作られます。身体が一寸変って
感じるのはこのインターフェロンに粘膜の細胞が反応しているからです。


3、次の段階でナチュラルキラー細胞(NK細胞)
が感染を起こした細胞を殺して排除し
マクロファージは感染したり傷ついた細胞を構わず食べちゃいます。

それでも強い風邪の場合はこの位では治りません。


4、マクロファージから次にインターロイキンIと言う物質が
出てきます。インターロイキンは一つは脳に働き発熱中枢を
刺激して熱を出させます


そして自然免疫では太刀打ちできないとわかると
獲得免疫のT細胞に応援を頼むように働きかけます。
このT細胞がだんだん増えるのに2~3日掛かります。


5、T細胞は異変がある喉や鼻によってきて
インフルエンザウイルスと反応するのが居ると
そこで分裂を初め、T細胞をドバット増やします。
それと同時にインターロイキンとかサイトカイン
とか呼ばれるものを作り出します。

サイトカインとかヒスタミンとか身体の中の刺激伝達物質が働くと
くしゃみが出たり鼻水が出たり身体がだるくなったりします


6、サイトカインは眠っているキラーT細胞を起こして
ウイルスに感染している細胞を殺すように指令します。
またインターロイキンのおかげでB細胞という細胞が
動き始めウイルスを中和する抗体を合成し始めます。

最初の抗体はIgMという弱い抗体なのですが
B細胞が分裂している間にIgGという強い抗体に変化します。

熱が下がったのになかなか治らないな?
って言うのが抗体がIgMの時

今の私ですな~


これが、あれ治った?って感じた時が抗体がIgG
に変化した時なんですね。


大体ウイルスに感染してIgG抗体が出来るまで
1週間くらいは掛かります。


風邪は薬では治せません。自分の身体が治してくれるのを
待つしかありません。


ですから免疫的には症状が出るのは良い事なのですが

ですが風邪は
体力が弱っている老人や子供の場合
怖い合併症もありますから、安静にしても症状が
改善されないなら対処療法を試さないといけない場合も
有ります。