人生七転び八起き、ということわざがありますが、
まさに波乱万丈の人生を歩く人ですね。
彼はアップルコンピューターの創始者です。
大学の卒業式の訓辞として
3つのお話をすると話し始めます。
一つ目は
点と点をつなげると言う話です。
生い立ちから不遇を背負った彼は金銭的な事情で
大学を中退するのですが肝心の大学の方は
その後数ヶ月間好きな授業を聴講しています。
その時偶然受けた飾り文字のクラスの聴講が
後にアップルコンピューターでの
美しく多彩なフォント文字の搭載に繋がって行きます。
一見無意味な寄り道であっても、そして当時のリアルタイムでは
それがどんな未来に結びつくかも解らなくても
将来道の途中のどこかで必ず一つに繋がって行くのです。
一つ一つがつながりそうも無い種類のもの
こんなもの自分の専門分野じゃないから
役に立たないなんて思うのは私も愚かだと思います。
一見関係の無い点がある日、脳のシナプスでネットワーク
されると新しい概念が生み出される事があります。
こうやって閃いたものが発見につながるのですね~。
大学をただ中退してもけっしてスティーブ・ジョブスのような
幸運は訪れません。
退学してフリーターになるのではなく、知的好奇心のまま
数ヶ月色々な知識をきちんと吸収していて
それが在学の何年か分に相当しているのだと思います。
知識を吸収する、手段はどうであれその事がまず必要です。
二つ目は愛と挫折のお話です。
大学中退後、20歳でアップルを始め
30歳でマッキントッシュを発売した直後いざこざで自分の会社を
首になってしまいます。
とても苦しい挫折だったそうですが
それでも自分が好きな仕事、やりたいことをしたいという情熱で
また新しい会社を立ち上げ、その仕事の関係ですばらしい人生の伴侶と
出会うことが出来ました。
新しい仕事も順調で、その会社がアップルに買収されることで
またアップルに復帰すると言う幸運にも恵まれます。
どんな挫折が有っても、
夢を捨てず信念を持って信じる道を進み続ける
と道が開かれていくのですね。
その時やるのなら好きな道を進んでいかないと
いけないとアドバイスしています、
三つ目は死に関するお話
この卒業式のお話の1年前に
すい臓がんの診断を受けてしまいました。
すい臓がんといえば難治ガンの代表格で、
いきなり余命宣告だったそうですが
たまたま、すい臓がんの中で数少ない治療可能なガンだったため
無事治療する事が出来ました。
死を考える事は彼にとって結構身近で
なにな重要な決断を迫られた時も
自分が死と隣り合わせである事を忘れずにいると
本当に大切なものを選んでいけると思っていたのでした。
実際死に近づく体験をしてより時間は限られていることを
実感します。
自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんか
無いと悟ります。
ドクマと言う世間一般に言われる作られた教義とか
道徳とか決まりとかそんなものに縛られないで
自分の心の声に従って生きることが重要なんですね。