中村うさぎの”私という病”と言う本を読みました。


作家中村うさぎがなぜデリヘル譲になったかという
なかなか強烈な内容でした。


レビューを抜粋しますと
うさぎさんにとって「私という病」は、
そのまま「女という病」なのだと確認される本。
つまり「女としての価値」をめぐって、
日本社会で女のひとたちがどのような苦しみや葛藤を抱えているのかが、
余すところなく描かれています。

何よりも自分がそのような葛藤を抱くに至った経緯について、
フリーライター時代のセクハラ、ストーカー化していた痴漢
そして色恋営業をかけてきたホストがいかに屈辱的なセックスをしたかなどなど、
嘘偽りなく(かどうかは知らないけれど、圧倒的な本音とともに)
書かれている点に、中村うさぎの正直で高潔な人柄を見ました。


と書かれています。


自分を女として認めなかった故に陥った劣等感や自尊心を
回復する為、女として認められるデリヘリ嬢になってみたのです。


本を読んですごく感じた事は、
うさぎさんが男性に対してものすごく嫌悪感を持っている
という事です。


医療ミスで家族を無くした人は、
それ以来医療不信になる方が多いように
男性不審になるような経験をすることで
男性を否定する感情を抱くに至ったのでしょう。


しかし、実際は医療の世界にも良い医者と悪い医者が
いる様に男性にも、信頼するに足りる心を通わせる
に値するすばらしい人がいるのにそれを否定しちゃうのは
なんだか人生を味わう上でもったいないと思います。


彼女の生い立ちを調べてみますと、
英和女學校卒業なのですね、


http://girl.sugoren.com/report/1259125235.php
こちらに女子高気質について面白い記事が書かれているのですが、
思春期男性に対する接触が禁止されていたりするので
男性に免疫が無いんですよね。


つまり騙されやすかったりする。
また、キリスト系女学校なので性に対する興味は御法度
そうなので、多分性に対する罪悪感も植え込まれている
のだと思われます。


どちらかのブログでも女子高出身者の同窓会したら
すごい離婚率でびっくりした、って書かれているので
やっぱり男性と一緒よりも、女性同士のほうが安心と
考えちゃう場合が多いんでしょうね。

彼女の男性不信の一因はこの女学校時代の

教育環境に負うところも少なからずあるように思います。


女性というのは二つの面を求められます。
女として性的対象とされる娼婦性、
家庭や仕事などで求められる淑女性というふたつです。
両方の束縛から逃れたい、想いが彼女にはあるのでしょうね。


http://ameblo.jp/akkorokorokoro/entry-10589927408.html#cbox
以前書いた婦人公論で彼女は閉経を迎えるに当って
欲情される娼婦性との決別が出来て楽になったと
語っています。


男でも女でもない人間として生き、女はコスプレとして
楽しむ心境になって楽になったんですね。


うさぎさんは、男性不信のようですが
私は逆に女性不信のところがあります。


女性もまた同化できないものを、イジワルに排除したり
差別したりますし、それをわからないようにこっそり
陰湿に行動します。


はみ出した私を救ってくれたのは、
おっちゃんだったり、男友達だったりしたので
男性に対する色眼鏡が無いのです。


男性には、男性特有の資質があり
女性には、女性特有の資質がある
そういう根本の特質を踏まえて認めていけば
もっと良い関係が生まれるのにな、って
思います。