癌には免疫力を上げよう!
よく使われる言葉です。
免疫力は良く解らないけど、
なんとなく体内のどこかに病をやっつけてくれる
すばらしい力があってそれが上手く作動してくれると
癌だってやっつけてくれそう。
そんな風に思えなくも無い魅力的な言葉です。
免疫って、そもそも何か、というと
免疫とは自分と自分じゃないものを区別する仕組みです。
免疫には自分じゃないもの(逢ったものでなくても)
が何ものであるか解る
数1兆個ものデータをもつ百科事典を持っています。
それを使い風邪のウイルスが入れば、
そのウイルス特有の型に有った
たった一つのデータ資料が百科事典から選び出され
(それを抗体と言います)
その情報を元に異物が排除されます。
こうして自分じゃないものを利用して
自分と他者とを見分け細菌やウイルスなどを
排除する仕組みが
免疫反応と呼ばれるものです。
この免疫システムは人間の骨髄などにある
造血肝細胞から作られています。
そこで作られた白血球中の成分が力をあわせて
自分じゃないものを徹底的に防御しているのです。
白血球の成分は非常に大雑把に言うと
自然免疫と呼ばれる
マクロファージ、樹状細胞、好中球、NK(ナチュラルキラー)細胞
獲得免疫と呼ばれる
B細胞とT細胞に分かれます。
自然免疫は普段から身体の中を見張っているパトロール隊で
すぐに敵に反応できるけど破壊力はパトロールなので弱いです。
獲得免疫は自然免疫からの助けて~のサインを受けて、
敵の抗体を見つけ出して攻撃する軍隊です。
飛び道具を持っていて分身の術で数も増えるから強いんですね。
抗体反応を行なうのもこちらの獲得免疫です。
この獲得免疫のうちT細胞は胸腺に行って
自分と自分じゃないものを見分ける力を徹底的に教育されます。
この時面白い事に、敵を攻撃する(非自己反応性T細胞)と同じ数
自分を攻撃しちゃう(自己反応性T細胞)を作っちゃいます。
でもそんなものが沢山あるとリウマチとかの自分を攻撃する
免疫疾患になっちゃうから
せっかく作っても94パーセントはこれを殺しちゃっています。
そんな風にしてまで、なぜこんなものを作るのかと言うと
赤ちゃんができた時、自分じゃない赤ちゃんを攻撃しないため
6パーセントの自己反応性T細胞がその他の免疫系と互いに干渉しあい
非自己反応性T細胞を抑制しているのです。
自己免疫が強いとリウマチになっちゃうし、
自己免疫が弱いと癌に掛かりやすいしこの辺
綱渡りのようなバランスが重要なのです。
ところで、赤ちゃんは自分じゃありませんが
じゃあ癌はどうでしょう?
癌は自分そのものです。
非自己でないものに対して、獲得免疫は攻撃する事が
出来ません。
癌の威力が弱い時、
出来始めの時はNK細胞などが自然免疫パトロールが
対処して事なきを得ますが、癌の勢力が強いとこれだけでは
防ぎようも無くなって、それで癌は大きくなってきてしまうのです。
さらに獲得免疫はあほんだれな事に、癌から出る炎症サインを見つけると
治さなきゃあ、って早とちりして癌の周りに毛細血管を作ってやったりします。
これで癌は栄養分を確保してぬくぬく太っていくのです。
医療として免疫治療を行なうには、
まず免疫の反応系に癌が敵であることを覚えこませ
たり沢山作ったりして戻す手間が必要です。
がんを攻撃する特異的なリンパ球を増やして戻す方法はまだ研究状態で
将来的には有望な考え方なのですが
今はきちんとした効果を出すまでには至っておりません。
免疫は癌と戦う体力をつけるためにも絶対必要なものですが
免疫を上げれば癌が治るという、
そんな単純なものでは無いのです。
よく使われる言葉です。
免疫力は良く解らないけど、
なんとなく体内のどこかに病をやっつけてくれる
すばらしい力があってそれが上手く作動してくれると
癌だってやっつけてくれそう。
そんな風に思えなくも無い魅力的な言葉です。
免疫って、そもそも何か、というと
免疫とは自分と自分じゃないものを区別する仕組みです。
免疫には自分じゃないもの(逢ったものでなくても)
が何ものであるか解る
数1兆個ものデータをもつ百科事典を持っています。
それを使い風邪のウイルスが入れば、
そのウイルス特有の型に有った
たった一つのデータ資料が百科事典から選び出され
(それを抗体と言います)
その情報を元に異物が排除されます。
こうして自分じゃないものを利用して
自分と他者とを見分け細菌やウイルスなどを
排除する仕組みが
免疫反応と呼ばれるものです。
この免疫システムは人間の骨髄などにある
造血肝細胞から作られています。
そこで作られた白血球中の成分が力をあわせて
自分じゃないものを徹底的に防御しているのです。
白血球の成分は非常に大雑把に言うと
自然免疫と呼ばれる
マクロファージ、樹状細胞、好中球、NK(ナチュラルキラー)細胞
獲得免疫と呼ばれる
B細胞とT細胞に分かれます。
自然免疫は普段から身体の中を見張っているパトロール隊で
すぐに敵に反応できるけど破壊力はパトロールなので弱いです。
獲得免疫は自然免疫からの助けて~のサインを受けて、
敵の抗体を見つけ出して攻撃する軍隊です。
飛び道具を持っていて分身の術で数も増えるから強いんですね。
抗体反応を行なうのもこちらの獲得免疫です。
この獲得免疫のうちT細胞は胸腺に行って
自分と自分じゃないものを見分ける力を徹底的に教育されます。
この時面白い事に、敵を攻撃する(非自己反応性T細胞)と同じ数
自分を攻撃しちゃう(自己反応性T細胞)を作っちゃいます。
でもそんなものが沢山あるとリウマチとかの自分を攻撃する
免疫疾患になっちゃうから
せっかく作っても94パーセントはこれを殺しちゃっています。
そんな風にしてまで、なぜこんなものを作るのかと言うと
赤ちゃんができた時、自分じゃない赤ちゃんを攻撃しないため
6パーセントの自己反応性T細胞がその他の免疫系と互いに干渉しあい
非自己反応性T細胞を抑制しているのです。
自己免疫が強いとリウマチになっちゃうし、
自己免疫が弱いと癌に掛かりやすいしこの辺
綱渡りのようなバランスが重要なのです。
ところで、赤ちゃんは自分じゃありませんが
じゃあ癌はどうでしょう?
癌は自分そのものです。
非自己でないものに対して、獲得免疫は攻撃する事が
出来ません。
癌の威力が弱い時、
出来始めの時はNK細胞などが自然免疫パトロールが
対処して事なきを得ますが、癌の勢力が強いとこれだけでは
防ぎようも無くなって、それで癌は大きくなってきてしまうのです。
さらに獲得免疫はあほんだれな事に、癌から出る炎症サインを見つけると
治さなきゃあ、って早とちりして癌の周りに毛細血管を作ってやったりします。
これで癌は栄養分を確保してぬくぬく太っていくのです。
医療として免疫治療を行なうには、
まず免疫の反応系に癌が敵であることを覚えこませ
たり沢山作ったりして戻す手間が必要です。
がんを攻撃する特異的なリンパ球を増やして戻す方法はまだ研究状態で
将来的には有望な考え方なのですが
今はきちんとした効果を出すまでには至っておりません。
免疫は癌と戦う体力をつけるためにも絶対必要なものですが
免疫を上げれば癌が治るという、
そんな単純なものでは無いのです。