日曜日は山種美術館に
広重の東海道五十三次の版画を見に行きました。

$49歳から始めるおしゃれの練習

永谷園のお茶づけの付録のあれですねにひひ

これが浅黄色の”東海道五十三次”という扉文字から始まって
日本橋から宿場宿場を渡り渡って京の三条大橋まで80枚以上が
一同に見ていける展示が本当に楽しい!

今ネットでこういった画面はいくらでも拾えますが、
和紙に摺られた原画の艶感、
藍色の美しさ、
そして人物の表情の生き生きしている感じ
全然違います。

江戸時代の風俗画として見ても
庶民の着ている木綿や麻の服の模様
鳴海の宿では名物有松絞りのお店の様子など有って
店の商品を細かく見るだけでウキウキしちゃいます。

しつこい客引き、お相撲さんの籠に乗っての川越え、按摩、瞽女(ごぜ)
大名行列のやっこさん、かご担ぎ、役人、犬、、馬、

晴れの日、雨の日、雪の日、寒い日、暑い日、夕方、夕立
突然の雨に急に人々があわてる様
しずかな雪の夜のほの明るさ・・・

どれもユーモラスで生き生きとして、
生活しているそのままの姿を
瞬間切り取っているので自分がそこに居て見ているような臨場感があります。

ぜひ顔の表情をつぶさに見てください。

風景描写も誇張や省略でテーマを際立たせていて動きのある構図になっています。
広重は実際には旅をしたわけでは無かったそうで、こちらにもお手本の絵があった
様です。
私は小田原出身なので、
小田原酒匂川の絵の河口堰の景色を良く知っているけど
山の様子が全然違います。

きっと他のものもそんななんだろうけど、
そんな事は関係ないほど練られた、
構図は面白く卓越したデザイン感覚を持っているのです。

だからこそ、新しい表現方法を模索していた
ゴッホ他印象派の画家は浮世絵を模写したりしたのです。

ちなみに浮世絵は、最初は明治期の輸出産業であった薩摩焼、や伊万里焼の
包み紙として梱包用に使用されていたと聞いたことがあります。
包み紙として色が付いていて綺麗でしょって言う感じなのかな。
広告並に大量に摺られていた訳なんですね。

まあ兎に角、原画の生きの良い感じを
ぜひ肌で感じる事をお勧めします。

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