貧血の食事ですが、
食品に含まれる鉄には、
動物性食品
(肉や魚、中でもあさり、干しえび、レバー類、かつお、赤身の肉)
に含まれる吸収効率のよい「ヘム鉄」と、
植物性食品
(パセリや小松菜などの緑黄色野菜、ひじき、切干し大根、きなこ、ごまなど)
に含まれる吸収効率のあまりよくない「非ヘム鉄」があります。
と書いたところ、動物性と植物性、両方取らないといけないのか質問がありましたので、
ちょいと調べてみました。
そもそもヘモグロビンの値が低いから貧血なんですが、
ヘモグロビンは、
ヘム(鉄)とグロビン(アミノ酸=タンパク質の一種)で出来ています。
ですから血液を造るための栄養素として、
鉄分とたんぱく質が必要となってきます。
ヘモグロビンは赤血球の中に浮かんでいます。
その量が減ると貧血になるのです。
血液が造られるには
鉄分を含んだ食品が腸で吸収され、
ヘムを作る酵素(酵素もたんぱく質)グロビンを作る酵素、
それを反応させるエネルギーを作る酵素、
食べ物を分解する酵素
もう沢山の酵素が
必要でだから酵素の元となるのアミノ酸がまず必要なのです。
その酵素を動かすには補酵素も必要で、補酵素としてのビタミンC
他吸収率を高めたり正常な赤血球を作るためにビタミン12と葉酸も必要です。
ビタミンB12を多く含む食品 ・・・ 牛レバー、豚レバー、魚介類、貝類、卵黄、チーズなど
葉酸を多く含む食品 ・・・ 牛レバー、豚レバー、卵黄、大豆、納豆、ほうれん草、ブロッコリーなど
含まれる食品を見るとヘム鉄、非ヘム鉄にそれぞれ散らばっている事が解るので
円滑な働きのために補酵素を取る意味でも両方取った方が良いようです。
見えないところで細胞が常に入れ替わっている身体を保つためには
そもそも身体の原材料のたんぱく質は必須になります。
動物性のヘム鉄は、鉄分とたんぱく質を同時に取れると言う意味でも、
あと腸からの吸収も良いので合理的なのです。
ただ動物性の食品ばかりだとカロリーオーバーになったり
コレステロールなども気になるので、植物性の非ヘム鉄を混ぜ両方
取る事はとても理にかなっています。
植物性の鉄にも補酵素のビタミンが同時に取れる利点もあるのです。
ビタミンCを一緒に取ると鉄の吸収力がアップします。
ところでひじきには砒素が含まれている事があるので
毎日食べることは控えた方が良いかもしれません
http://allabout.co.jp/health/healthfood/closeup/CU20040807A/
こちらの記事を冷静に見れば、口にしてはいけないわけではないが
身体に砒素が蓄積するリスクを下げるため毎日食べるのではなく、数日に1回とか
バランスをよく取ればいいのです。
何事も同じものを食べるとこういった好ましくない成分を溜め込む場合があるので
色々のものを食べた方が、リスクの分散にもなりますね。
精密機械である体を維持するためには、偏らずに食べる習慣こそ
必要なんですね。。。。