http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100213/bks1002130731003-n1.htm
こんな本が今売れているんだ~?
とびっくりのニーチェです。
昔の応接間の本棚の飾りぐらいの認識しかなかったけど
アフォリズムと呼ばれる名言の名手なので、難解な文章の中の名言を取り出して
読んでみるだけでも色々と考えさせられる言葉がつまっているそうです。
http://blog.livedoor.jp/woman100/archives/52548895.html
ところで、ニーチェってどんな考えを持っている人なのか調べてみたら
過去の思想家ではなく現代に通じる悩みを考え続けた人なんだな~ってびっくりします。
神が死んだ
化学が進歩した時代、中世キリスト教の奇跡やまやかしでは現状社会の秩序への言い訳が
出来なくなって来ました。
全てを神の御心にしてしまって、責任を回避することが納得できない合理主義者が出てきたからです。
あの世、来世そういうものを信じれば心も平安なのかもしれないけど、あるとも無いとも解らないものを
信じると言い切るわけにも行かない自分があります。
ニーチェは神様に責任を擦り付けるのではなく、厳しくても自分で責任を負わなくてはいけないと
言います。
たとえば親や、愛する人を病で亡くしたりします。
愛情が深ければ深いほど悲しみも深く受け入れがたいものになります。
そんな時往々に、これは医者が悪かったとか何かのせいにして現実を受け止める事を
避けようとします。
さらに悲しみがひどいと、今度はその医療や価値観だ何かが付いていただとオカルト的に
なったり急進的な思想や反科学的なものにすがろうとします。
全て現実逃避なのです。
ニーチェは超人になれと言います。
神が背負ってくれた十字架を自分たちで現代人は背負わなくてはなりません。
それは無神論者が多い現代日本の現状に似ています。
でも指針が無くなった私たちは何をよりどころにすれば良いのでしょうか?
自分の価値は自分で見出せとニーチェは突き放します。
万物は永劫に回帰する
来世も前世も終わりも始まりも無い1回こっきりの人生を人は永遠に繰り返さないといけないらしい。
歴史は因果応報の結果です。
だから自分の行動も何らかの未来に結果を残す訳だから
その行動に責任を持ち運命を受け入れていかなければならないのです。