昔ピアノやってたの~ という方から「バイエル嫌いだった」話しをよく伺います。

わたしも、こどものころはバイエルやっていました。


ピアノ学習者には共通して通じるこの言葉 作曲者の名前ですが、教則本の名前にもなっています。

20代の7年間 カワイ楽器の講師だった時、教室の教本はバイエルでした。

前半後半に別れた教本の後半になると挫折する生徒さんが沢山いました。


いや~ 判んない・・・・ 左手弾かないもん。 30分のレッスン 経験の少ない私は随分悩み、恩師に助けを求めました。 明治・大正産まれのわたしたちが習った本をまだやっているんだ~と言われたのも驚きでした。


教本には良い点も使いにくい点もあります。その良さを生かせるように見つけるのが音楽指導者の技量だそうです。ひとつの本から深読みし、遊べるように仕向けることがいい指導者なんだとか・・・

そういってくれた先生の教え子の一人は 有名な指揮者大友直人さん。

あの曲が嫌いで弾きたくなくて・・・足でピアノ弾いて駄々っ子だったと聞いている。


バイエルやってたの~ くらいは、初歩の初歩。ブルクミューラーまで・・・は小さい子の発表会の曲くらい弾けるようになったレヴェル。ソナチネまでいったの~は やっとピアノと向き合える一曲が弾けるって言う感じ。ソナタレヴェルまで行けば自分で楽譜を買ってきて新しい曲が弾けるようになる入口です。


私がよくアニメでもアメーバブログでも拝見する松本ぷりっつさんの「うちの三姉妹」のブログにバイエルという言葉が出ていたので書いてみました。


教本の名前が音楽形式だったり 作曲者だったりをご主人が相談したテーマでした。


今じゃバイエルを指導に使わない私は 都会でもまだ古い価値観を持つ地元では異端児扱いされます・・・が!ブラスバンドで楽器を選び、合唱コンクールで伴奏できる生徒さんがいることで教本は間違っていなかったな~と思います。


来年度の音楽検定は廃止となりましたが、生涯学習音楽指導員として、こういう事をテスト内容に盛り込む提案をしてみたいと思います。