6月始め、NYから一時帰国した元教え子親子と再会してきました。

はじめてあったのはお兄ちゃんのおけいこに音楽教室にお迎えに来た幼稚園児でした。

小学生になり出張レッスンに通うようになったら とてもやんちゃな生徒に成長し、レッスンするたびに、「こら~」と怒ってばかりいたのかもしれません。

10年程前 米国に移住され、メールや年末のカードでお母様から成長を伺うことができました。


10年後 どう?大学生になって・・・ ピアノではなく、学校で管楽器をしていたことは知っていました。

「音楽きらいじゃないよ~」照れくさそうにお話ししてくれました。


それで十分です。大好き!なんて言われたらこちらが本音?って聞き返しちゃうくらいだもの。


今、私は小学生を中心にレッスンや授業をしています。元教え子のメインだった年齢層は20歳前後。これから人生の分岐点、職業選択をする頃になりました。


音楽のプロフェッショナルは一生涯に一人産まれたらそれでいい。

だけど、音楽を通して クラブ活動や地域の活動で 友達や恋人が出来、グループで年齢層の違う仲間が出来、困った時に相談し支えあっていて欲しい。ただ ただそれだけです。


そのためには、どんなジャンルの演奏をしても聴いても楽しめる、きちんとして基礎力、楽譜を読む力を伝えておきたい。


体験レッスンで「我が家はプロにさせる気はありませんから~そんな難しいこと~」と言われる方がいます。

私だって・・・自分がピアノを習い始めた小さなころにプロフェッショナルとか、それを職業になって思い習い始めた訳じゃありません。そういう風に親に言われた学友はプレッシャーで別の職業や音楽嫌いになりました。


亡き恩師からの格言では

音楽を通してよき人材を社会に送り出すことが音楽教師の使命でありたい。と書かれていました。


音楽嫌いじゃない・・・と言ったイケメン青年になった、彼もそのお兄ちゃんも楽器はとても上手だし、自分で楽譜を買ってキーボードしちゃうし、勉強もものすごく出来ます。水泳だってプロ並みです。

一つのことだけ、音楽のことだけ抜きんでるのではなく、これもあれも出来るけど、実は音楽もできるんだ~そんな未来を創っていってほしいと思います。


私の輝く元教え子はいっぱいいますが。 笑顔の日も悔しくて哀しくて涙流す日も、音楽を通した仲間が彼らのそばで見守ってくれたらと願うばかりです。


音楽はコミュニケーションの一つ。 世界に羽ばたけ~