私がパースで働いていた時のお話です。
その日はクライアントが途切れて、暇でした。
私達セラピストはそれぞれが、リネンの整理や掃除をしていました。
すると突然、各部屋のスピーカーからボスの奥さんエリザベス(ブラジル人)の声が聞こえてきたのです。
「ガールズ 今やっている仕事はすぐにやめて受付に来てちょうだい」
そして今まで流れていたヒーリング音楽から、ダンスミュージックがスピーカーから聞こえてきました
受付に行くと、エリザベス(49歳)が腰をフリフリ、サンバ状態
「ガールズ!!皆踊って」 って
私は思わず笑ってしまいました
だってこんなこと日本では絶対に見られない光景ですからね。
あ~これって海外で働いているって感じだわ。って私はちょっと楽しくなりました。
乗りの良いブラジル人セラピスト・ヴァネッサもすぐ腰を振りながら踊りだし、
スパはクラブ状態
すると、不思議なことに私達のダンス(?)はクライアントを引き付けたのです
スパはビルの2階にあって、階段を上るとガラス張りになっていて、受付全体が見えるようになっています。
クライアントが下から上ってくるのが見えた私は、さすがにこれはまずいでしょ
と思ったんですけどね、
そのクライアントは一瞬びっくりした顔をしましたが、
すぐに笑顔に変わって、
なんとリズムに合わせてダンスしながらドアを開けたのです。
さすがここはオーストラリア
私達もあわてて、音楽を切り替えちょっと恥ずかしい状態だったんですけど
そのオージーのクライアントはKeep going!!(続けて)って言ったんですよ。
ほんと、日本では絶対にあり得ないことですね。
万が一暇でセラピストが踊っていたとしても(無いですけどね)
それを見たお客様は、一緒に体を動かしますか
日本人だったら引きますよね。
ありえないことが、いっぱい起こったパースのスパ・・・
今となってはこれはとてもいい思い出です。