テツヤがやって来た。




やって来たといっても

我が家の裏の道に車を停め


カーステレオで、
つきあっていた時2人でよく聴いていた曲を大音量で流し


パッパパパッパ、パッパ🎶

とクラクションを鳴らす。



完全にハイになっている。




ありえないことに

テツヤが車を停めていた場所は

母が寝ている部屋のすぐ横。



母は神経質で眠りが浅く
些細な音でもすぐに目を覚ます。



ったく…
なんて事してくれてんのよっ!!




私は急いで部屋のスタンドを消し

テツヤの車の音が消えるまで

布団の中にくるまっていた





次の日

また異様に明るい声で

テツヤから電話がかかってきた。




もしもしー俺、俺
昨日あれから行ったんやで



…知っとるわ。



えーなんで出てきてくれへんかったん





ヘラヘラしてる声が余計私をイライラさせた。





あんたさー
自分が何やったかわかってる?

あんたが車停めた場所
親が寝てるとこって知ってるよな。

おかげで近所から苦情きて💢←ウソ

オカンも激怒してるわ💢💢←これも嘘。本当は爆睡してた!よかった〜💦


どないしてくれんねん!!



え、え、うそ💦ごめん!!💦
もうせーへんから許して!💦💦



許すかー!!

とにかく、
今度会うって言ったあの話ナシな。


あんたとは金輪際二度と会わんっ!!




電話をガチャ切りした。




とっさについた嘘で


二度とテツヤと会わなくてよくなった。



✧ ( °∀° )/ ✧