12月、

私は寮の風呂場で急に激しいめまいに襲われ、倒れかけた



検査の結果、重度の貧血だと診断された


 

慣れない仕事と学校の両立に加え
 

少しでもお金を浮かそうと 

寮の食事を抜いては

カップ麺を食べたり、

ひどい時はそれすら食べなかったりを繰り返し

結果、身体を壊してしまった



そんなこともあり

ちゃっかりボーナスをもらってから

仕事をやめて実家に帰ることになった





実家に戻ったら貧血もなくなり
  
体調もだいぶ落ち着いたので


兄がバイトしていた喫茶店で

私もアルバイトすることになった






タケシとはたまに会っていた。



ある日は映画を観て、ゲームセンターで遊んで


ある日はタケシのツレの溜まり場になってる店で

タケシの友達を紹介してもらったりした。


その中でも一番タケシと仲良かったのが


タケシと同じクラスの森。
 


森からタケシの色んな話を聞いた。




私らがつきあった10月、

その月だけでタケシが

10人くらいの女の子から告られて

それをぜんぶ断っていたこと。





本当は公立高校に受かってたのに、

入学する前にゲーセンで補導され

入学取り消しになり、

今の学校に来たこと。







タケシは5人兄弟の2番目で


下3人とは父親が違うこと。




下3人とのあまりの待遇の違いに

疑いをもち、戸籍謄本を取って見たら

実の子ではなかったとわかったらしい。


ショックというより

やっぱりな、という感じだったとか。




知らなかったタケシのことが知れて 

ちょっと嬉しかった。



クリスマスにはペアで作ったクッションの片方と

黒い長いマフラーを編んで渡した。



会う時にはいつもそのマフラーをしてくれていた





そして、大晦日。



私はタケシの友達たちと



タケシの家で年越しをすることになった。