国の文化指定である蔵内邸に見学
今はお雛様のお飾りがすごいです。
九州の財閥はお殿様でなければ炭鉱王です。
みなさんがよくご存知の伊藤伝右衛門もそうですが、ここ蔵内邸も炭鉱王で財を成した人です。
でもこの頃の炭鉱王の財力はすごかったのですね。
伝右衛門はかの白蓮さんを嫁にもらうのにその財力を使いましたが、蔵内次郎もまたその財力をこの屋敷につぎ込みました。
筑豊のど田舎、田んぼのど真ん中に大邸宅を建てたのですが、当時は度肝を抜かれたことでしょう。
細部にわたる装飾の数々が残されています。
主人の祖父も実は炭鉱で財を成した方です。今の大牟田市に大きなお屋敷があったそうです。
祖父は貴族議員となり、大牟田市市長にもなられた方ですが、残念ながら後が続かなかったのですね。
炭鉱が寂れたあとはガス会社を興し、義父は新潟の天然ガス開発に携われたようです。
私が知ってる義父が住んでいたのは新潟だったので、新潟の方かと思っていました。
結婚してから詳しいことを伺い、九州出身と知りました。
主人などは財閥の頃の恩恵はほとんで受けていないので詳しくは話しませんが、未だに本籍を変えないで大牟田にしているのは、きっといろんな想いがあるのでしょうね。
義父の長兄に当たる方が全ての財力を使い果たしたそうです。没落はあっと言う間なんでしょうね。
今は何も残っていないのが残念
義母も、元々はお姫様だったようですよ。
きっと素晴らしい花嫁道具を持ってこられたと思います。お雛様もきっと。
早くに認知症になられて、義父が価値を分からず、ほとんど処分されたそう。
古道具屋は儲けたでしょう
私が知ってる義母の道具で譲り受けたかったのは和箪笥だけでした。
それも結局処分しましたが、
大きすぎてマンションでは無理でしたから。
最近知り合った方で今お宅のお片づけに追われている方のお荷物を見るにつれ、すごいなあ〜と感動していますが、それを見るにつれ、ますます残念だっただなあと思います。
蔵内邸を見ていると思い出した昔話でした。