2007.5.16(wed)
久しぶりに雨です。今日は植木の水やりはお休みです。
この時期になると。毎年保健所から葉書が来ます。
”狂犬病の予防注射のお知らせ”です。
毎年、公園に連れて行くのが一仕事で・・・散歩は大好きなのに、この時だけは
なぜかわかるんですよ
こちらはいつものように装っているつもりなんですけどね・・・?
ところが今年は大病をしたこともあって、入院でお世話になった獣医さんの病院ですることに
”クー、散歩行くよ!”と声をかけると尻尾を振って付いてきたのだが車に乗るとわかると
うん?といった怪訝な顔
それでもさっと乗って病院へ
実は今度の病院は入院はしたのですが、とても良くしてもらったことがわかっているのか、ここで
治ったことがわかるのか、あまり嫌がらないです。
他の病院の時は、前を通るだけで嫌がってその前を絶対通りませんでした、
ところが今回の病院はさっと入るんですよ。入るとまたさっさと診察室へ入っていくではありませんか
今回の注射は楽だわと思ったとたんクーが後ずさりして診察室を出てきました。
”どうしたん?クー!”と引っ張って部屋に入ると知らない男の人がいるんですよ
”あの~?せんせいは~?”と言いかけると
”あっ、クーちゃん、ごめんごめん”と奥からいつもの先生が出てこられましたが、
もう部屋に入ろうとしません。
”あの~こちらは?”と男性のことを尋ねると、今研修にきている獣医さんとのこと
この新しい先生のせいか、注射のせいかわかりませんが、どこか警戒をしているクーを
抱いて診察台にあげようとすると、もう暴れて暴れて乗らないんです。
その新しい先生が手伝おうとすると、噛もうとするんですよ。
ひえ~どうしたん?こんなことないんですけどね
”こんな元気なクー見たの初めてやね。”といつもの先生はニコニコしてさっと
抱いて診察台に乗せ、体重を計り、あっという間に注射をしてしまいました。
わあ、さすがです!
なんか納得いかないよな顔してさっさと外へでいってしまったクーでした。
受付ですっかり顔見知りになったナースの方とおしゃべりをしていたら、
ちょうど受付に貼り紙に気づきました。
”あのこれ・・?”
”そうなんです。迷子犬なんです。”
”飼い主の方が貼らせてください”とお見えになるんですが、なかなか見つからないということでした。
以前ブログで書いたことありますが、動物管理センターで引き取られる犬の殺処分がなんと多いことかと
そのほとんどが、飼い主が連れてくる犬、飼い主がいたであろう捨て犬がほとんどです。
こうして探しておられる人もたくさんおられるのに
ちょうど夕方の新聞にこんな記事が載っていました。
「殺さず飼い主探しを」という見出しでした。
厚生労働省が全国の自治体に次のようなことを指導したというのです。
「保健所職員が街頭で捕まえた野犬や飼い主不明の犬の処分について、できる限り殺さず
新たな飼い主を見つける」という趣旨でした。
人間の健康を担当している厚労省が、動物愛護の観点に立って自治体に働きかけをするのは異例だ
と新聞も講評していました。
現在、保健所で捕まえて二日たっても飼い主が現れないと犬は殺処分されているのです。
たった二日です。飼い主があちこち探している間に、もう殺されているのです。
「これは狂犬病予防法に基づく措置なのだが、制定された昭和20年代にくらべ、いまは動物愛護
の意識が全く違う。殺される数を減らす努力をしてほしい」
とも厚労省は言っています。
しかし、現在の施設では限りがあり、なかなか殺さない方向に向かうのは難しいとのことです。
いつか写真展で見た、保健所で明日殺されるのを待っている犬の瞳が思い出されます。
”信じていいよね ボク”って訴えていました。
なんとかできないのでしょうか
まず飼い主が責任を持って飼うことです。
首輪もリードもです。病気も怪我も老衰もすべて受け入れて飼う責任です。
”お願い早く見つかって!”と貼り紙の中で笑っている(・・ように見えます)ワンちゃんに
祈ります。