声にだすことばえほん「寿限無」



我が家には2冊の「寿限無」の絵本がある


一冊は先日紹介した『落語絵本 「じゅげむ」』
もう一冊は、今日紹介する『声にだすことばえほん「寿限無」』


この二冊の絵本、オチが違うの(^-^)


落語絵本は、
寿限無が金坊に頭を叩かれる


声にだす絵本は、
金坊が寿限無に頭を叩かれる



どちらも、頭を叩かれた事を伝えるのに
長い名前のせいで
伝え終わった頃にはコブが引っ込んでいる……というオチ


早口言葉だったり言葉遊びだったりする「じゅげむ」は
落語の前座噺


上方落語のオチはまた違う

寿限無が川で溺れていることを友達が親に伝えている間に
長い名前のせいで
溺れて死んでしまうというオチ…


子どもが死んでしまうなんて…と思うよね


そう思った人が多く
死んでしまうのは良くないと
江戸ではコブの話に変わっていったらしい


他にもオチは色々あるようで、調べてみると意外に面白いの!
興味のある方はぜひ調べてみて(^-^)


あつ、ちなみに立川談志さんの落語のオチは
金坊が叩かれる方のオチでした


小さい頃、寿限無を間違えずに言えた時の
達成感や喜びを
覚えている人は多いんじゃないかな(^-^)
楽しかったよね!


声にだすことばえほん「寿限無」の作者
明治大学教授でもある 齋藤 孝さん

NHKの「にほんごであそぼ」の企画にも加わり
「寿限無」を入れたご本人


彼はこの絵本のあとがきで
『寿限無は心をあたたかくする魔法の呪文だ』と言っている


江戸情緒の染み込んだ、人情とおかしみがある落語


繰り返し何度も言う楽しさが何だかとってもいい♡
口に出して言っているだけで何だかとっても楽しい♡


この「何だか楽しい♡」がいいんじゃないかな


心をあたたかくする魔法の呪文…本当にそうかも(^-^)




そうそう、「声にだすことばえほん 寿限無」には


『「寿限無」言葉の説明』がおまけでついてくるの


落語絵本よりお話も短いし
小さい子にはこちらの方がおすすめかな(*^^*)


ぜひ親子で楽しんでみて