さーてさて、
前回、書籍の企画で「捨てる」活動をいたしたことをご報告しましたが。

ちょっと詳細を。

来る某日。
15時に心理学カウンセラーの先生と、
漫画家さんが我が家にいらっしゃいました。
目的は書籍企画のための突撃ダンシャリルポ。

部屋に入って第一声、
「えええ!きれいじゃーん!やりがいなーい!」


ええ、だって、昨晩泣きながら掃除したんです!


到着後、しばしお茶を飲み雑談していたところ、
「Akiちゃん、捨てることで、何を得たい?」
と先生が質問。


当然、迷いなく、
あ、もちろん彼氏です。
今まで変な男とばかりつきあってきて正直疲弊気味なのと、
これから一緒に本つくるのになんですが、
台風みたいに過ぎ去ったと思ったらまた次の台風が三日後にきた、
みたいな仕事生活漬けの毎日なので、安心したいです。
仕事は天職ですし、大好きなんすけど。

ただ、今日あったことを報告したり、
一緒にごはん食べて美味しいね、って言ったり、
空がきれいなことを報告しあえたりする、
世界でたったひとりだけ、私が泣いたり笑ったりしながら存在していることを
受け入れあえる人が欲しいっす」

シーーーーン。

「あ、あんた~~幸せになろうね!」漫画家
「そうね(泣)なんかのっけからしんみりするわね。
ネタになりすぎて、アラサーって感じしてウケるわ!
とにかく今までのAkiちゃんはもう終わり。これから新たな素敵な人に出会えるよ」先生

ということで活動開始。


クローゼットの扉をドーーン!ひらけ、ゴマ!
そしたら盗賊のミーティングよりもひどい光景が!

「すげーな、これおわんなくない?今日」漫画家
「365日分以上の服がてんこもりもりね、コピーロボット3人分の服もあるね」先生


まずは部屋着の部分から。
必要な服、不必要な服を、松竹梅で振り分けます。

で、出てきました。
タイの露天で購入したドラゴンボールの上下セット。

「これ、捨てたくない思い出の逸品なんです!」私
「じゃあそれ最近いつ着た?」先生
「…ずっと着てないっす。所有の喜びと、変なもの好きな私というアイデンティティ」私
「そのドラゴンボールの上下を着てる自分が、素敵な彼氏と一緒にいるところをイメージできる?」
先生
「いんや、これ着てる私を好きになってもらっても困ります。波瀾万丈、もうたくさんっす」私
「じゃあ儀式として、今この上下に着替えて作業して、全部終わったら脱いで捨てよう!」先生
「はい」私

ということで、そそくさとドラゴンボール上下に着替える私。
トイレで着替えて登場。
爆笑する先生方。
だっさ!
いま、このオシャレな街にドラゴンボールの上下着てる女は、
私しかいるまい。



ほかにも、
大学時代の彼氏が残していった部屋着用の男物パンツ。
今までこの家に来た数々の男が部屋着としてはいていったなぁ。。。
歴史があるね。
もちろん捨て!

着るとゲイのようになるびちびちのTシャツ。
捨て!

ツタンカーメンのかんぺん。
何がそのなかに入ってるかと思ったら、
またもやツタンカーメンのボールペンが!
驚きのマトリョーシカ構造。
あわせて捨て!

下着も先生方は容赦なく切り込みます。
「なにこれ?素敵な彼氏にこのパンツはいて会うんかい?」先生
「いいえ、パンツ脱げません」私
「なら捨てね!そしてぜんぶタイツも裏返しだし!」先生
「ひーすいません」私
「タイツ50足あるじゃん!そして全部うらがえし!なおす!」先生
50足が5足になりました。


どんどん作業は進み、
深夜2時。

見よ、この袋の数を!
$人生の98%を本と本づくりとごはんと変な恋愛にささげる毎日
そして、キレイになった棚!
$人生の98%を本と本づくりとごはんと変な恋愛にささげる毎日


キレイになった引き出しとクローゼット!
服が選べるよ(泣)以前は首突っ込んでさがしまくってたのに!

人生の98%を本と本づくりとごはんと変な恋愛にささげる毎日
人生の98%を本と本づくりとごはんと変な恋愛にささげる毎日
人生の98%を本と本づくりとごはんと変な恋愛にささげる毎日



空間はあいていてOK。
ゆとりを詰める、と考えて、と先生。
ゆとりがないと、新しいものが入ってこないのですって。
そして、思い出の品を捨てるのはしのびないけど、
思い出は胸にあるから大丈夫なんだよ、とのこと。



そして、昨夜決心。
去年別れた彼からもらったペンダント。
これだけはまだ捨てられない、いや、捨てたくなかった。
でも、来週まで眺めてから捨てよう。
すごく好きなデザインだったし、ちょとっもったいないけど、
つけることもできないし。つけたらいけないんだろうな、きっと。

何度も思い返しては苦しみ、いまだに思いきれないけれど、
このペンダントをもらったときの私は、
私がこうありたい、って思ってる私じゃあなかった。
いつもびくびくしていて、彼の理想をこわしたくなくて。

もしまた縁があるなら、彼は戻ってくるだろうし。
そのときまた買ってもらえばいいや。
縁がないなら、おさらば。



あまり公にできないので書かなかったけれど、
「捨てる=断捨離」
というテーマのコミックエッセイです。
発売になったらみんなにもお知らせしまーす!