中高年向け恋愛小説おすすめ ナラージュ | 仙台口コミ婚活サイト 20代、30代、40代、50代のおすすめ婚活情報

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中高年が多く登場する恋愛小説が、大好き方は大勢いらっしゃるみたいですね。僕も数多くの本を読書するのがお気に入りですが、自分自身と一緒くらい年代がおとなの主人公の話をたっぷりと読みたいといつも感じています。 桐野夏生さんの「だから荒野」この前ドラマであった「55歳のハローワーク」奥田英朗さんの「家日和」のような大人っぽい恋愛小説が読みたいです。そんな とっておきの中高年恋愛小説を紹介していきたいと思います。

 

 

中高年向け恋愛小説おすすめ 山田詠美 無銭優雅

 

おとなになりそこねた男女が織りなす、山田詠美のこれ以上ないの恋のお話『無銭優雅』。自由でなににもとらわれることなく、どことなくお洒落な、胸の内がホクホクするみたいなロマンスが描写されている長編小説になります。

 

 

お話の語り手となるのは、友だちと共に花屋をやっている斎藤慈雨は、父母と兄夫婦が日々を送る二世帯家屋に同居しているひとり身女の人です。そんな慈雨と同い年の恋人、北村栄は、予備校の講師をしているバツイチで、ボロッボロの一軒家に自分だけ住まい。42歳の折、ジャズ・バーでちょっとしたきっかけで巡り合ったことを契機として、2人は付き合うようになったというわけです。

 

 慈雨は、栄の暮らす家にちょくちょく入り浸り、一生涯も後半に入ったところで幕が開いたこの色恋を、「心中する前の日の心持ち」で思うままにゆったりとエンジョイしているのです。 「死の気配」をスパイスに、ひたすらに盛り上がる2人のロマンスは、さながら子供のように無邪気で可愛らしく、目にしていてとてもなごみます。

 

身勝手で幼いロマンスをしているように見えても、やっぱり42歳。今までに幾つもの体験や失策を繰り返し、少なからず担っているものだってあるはずです。そういう2人であるが故につくり出せるかも知れない、カッコ良いニュアンスに惹き付けられ、その人生観に一層魅了されていきます。