では、製作の続きをやっていきます。

 

今回はまず、シャシーの塗装から始めます。

このキットのシャーシは、エンジン底、エギゾーストパイプの一部が一体成型となっているので、塗り分けが必要です。

 

 

マスキングして、塗り分けをしました。(マスキング時の写真は撮り忘れました...)

クレオスのガンクロームを使っています。

塗装の手順は、シャーシ全体にまずグレーサフ(ガイア サーフェイサーEVO)を吹き、シルバー部分に光沢の黒(ガイア Exブラック)を下地として吹いた後、ガンクロームを吹きました。

 

その後シルバー部分をマスキングし、ガイアのExフラットブラックを塗装して完了です。

シルバー部分を先に塗った方が突起の側面にマスキングテープを密着させていくだけなのでシャーシの塗り分けとしては比較的楽にできると思います。私は細切りにしたマスキングテープをまず境界に貼っていき、その他の部分は形状が複雑なのでクレオスのマスキングゾルNEOを塗りました。

 

マスキングゾルは、こういった入り組んだところに塗る場合、フタについているハケでは太すぎて塗りたくない場所にまで付着してしまうため、少量外に出して面相筆などで塗ると塗りやすいです。

また、面相筆などで塗り始めて少し経つと、マスキングゾルが乾いてきて塗りにくくなっていくので、少量の水で薄めてから使うと乾燥を遅らせることができ、ノビもよくなり塗りやすくなります(マスキングゾルは水溶性)。このとき、筆にも水を付けておくとより良いです。

 

さて、続いてブレーキですが、ディスク面に押し出しピンの跡があります。これはスジボリ堂のロックレーザー328(光硬化パテ)で埋めておきました。

このパーツはサスペンション部分を光沢の黒、ブレーキディスクをシルバー、キャリパーはセミグロスブラックと、三色で塗り分けていきます。

 

まず最初に、シルバーの下地も含めサスペンション部の光沢の黒(ガイア Exブラック)を吹きました。

次に、サスペンション部分をマスキングし、ディスクにシルバー(クレオス ガンクローム)を吹きました。この塗装はシャシーのシルバー部分の塗装と同時に行っています。

 

と、ここでトラブル発生。

一度足回りを仮組みしたときにステアリングロッドをパチンと嵌める部分が折れてしまい、その時に接着したのですが、マスキング中に再び折れて今度は失くしてしまいました。

仕方がないのでその部分のみを自作します。

もう片方の折れていない方の軸部分の直径をノギスで測ったところ、約1mmでした。

ということで、軸部分は直径1mmのプラ棒を短くカットしたものを使用し、止めの部分は直径2mmのプラ棒を薄く輪切りにしたものを使いました。

これらをそれぞれプラスチック用接着剤で接着しました。このように接着面積の小さい場合、瞬着を使いたくなりますが、最終的な強度はプラスチック用接着剤の方が出るようです。瞬着は接着が早く楽ですが、接着後は衝撃に強くないので、プラスチック同士を溶かして接着するプラ用接着剤の方が再び折れるリスクが少ないです。

 

 

 

そして最後に、ガイアのセミグロスブラックを吹いて、塗り分け完了です。

 

 

写真はありませんが、シャシーのロアアーム回りを含む他のパーツはシャシー本体のつや消し黒とメリハリをつけるためガイアのセミグロスブラックを吹きました。

 

最後に組み立てて下回りは完成です。

 

 

写真の端で切れてしまっていますが、マフラーエンドのみはクレオスのメタルカラーであるアイアンという色を塗っています。

このメタルカラーシリーズは塗った後に綿棒などの布で磨くと本物のような金属光沢が得られるという優れものです。

特にマフラーエンドは完成後もよく見えるので、効果は大きいです。

 

また、ホイールはメッキされていましたが、水で二倍希釈したハイターに漬けて落とした後にクレオスの8番シルバーを吹きました。(下地に光沢の黒)

タイヤはバリをニッパーでむしるように取った後、320番のペーパーに車の進行方向に回転させて擦り、使用後感を出してみました。

 

さらに、ネジのように見える部分にはシルバーを爪楊枝に付けて乗せておきました。かなり良いアクセントになります。

爪楊枝で乗せるような色の入れ方をする場合は、エナメルではなくラッカーを使う方が向いています。

エナメルはラッカーに比べサラサラで関係ないところにも流れてしまうことがあるからです。

シルバーなどのメタリック色の場合、溶剤で拭き取ってもメタリック粒子が残ってしまいエナメルでも綺麗に拭き取るのは困難です。

 

ということで、今回はここまで~