こんにちは、AKKAのかつうらです。
日々住まいの色などについてSNSを通じてご紹介しているAKKAですが、実はインテリア業界でも『インテリアカラーって何?』と言われることがあるくらい非常に認知度が低いワードです😭
ちなみに インテリアカラー とは、空間をつくる床材や壁や天井をはじめ、家具類、ファブリック類全般の色の要素のこと。
これらの要素を空間の中で気持ちよく整えることで、インテリアが洗練されて見えてきます。
ただ、色の観点からインテリアを作りこんでいく人が極少ないのでまだまだ知られていない状況です笑
今回のブログでは、その インテリアカラー の世界にハマってしまった私のお話しをしたいと思います^^(ちょっと長めです)
体感してはじめて認知した『インテリアカラー』
私が インテリアカラー という世界があるのを知ったのは、30歳のとき。
しばらく通っていた札幌のカラースクールの一部の壁の色が、ある日突然明るいピンク色に変わっていたんです!
見た瞬間、ズガーーーン⚡️と脳天に雷が落ちたようでした笑
今まで過ごしてきた身近な空間の中で、こんなにも大面積で色を感じたことがなかったからです。
どちらかというと私はピンクが苦手なのにも関わらず、このピンクの壁がある空間にはハッピーだったり、ポジティブな印象しか受けませんでした。
(写真はイメージですが、このような色合いでした^^)
オフィスビルの一角に構えていたカラースクールだったので、それまではただのぼんやりとした普通の白い壁で、特に印象に残ることもなかったのですが、突然あらわれたそのピンクの壁ができてから、スクール内の雰囲気が一変!
通っていた生徒さんたちも生き生きと話しが弾んだり、楽しげな雰囲気がそこかしこに溢れていました。
私はその頃すでに色彩検定1級を取得してはいたのですが、色の力の本当の凄さを全く理解していませんでした。
このピンクの壁に出会い、体感して、生まれて初めて人々に影響を与える『色のポテンシャルの高さ』に気付き、あっという間に魅了されてしまったのです。
なお、このカラースクールの壁は東京のCOLORWORKSの「Hip」という水性塗料で塗装されていて、東京から特別にレッスンをしにきてくださったその会社の偉い方とそのスタッフの方が塗ったとのことでしたが・・・
実はこの時お会いできなかったこの「偉い方」、数ヶ月後わたしの直属の上司になります笑
水性塗料を使って壁を彩るインテリアカラーの世界へ
すっかり インテリアカラー に魅了されてしまった私は、数ヶ月後には東京のCOLORWORKSに入社し、そこから本格的に塗装でつくる空間色彩に携わっていくことになりました。
日本の住宅のインテリアの建材としては今よりもずっと一般的ではなかった水性塗料ですが、安価で汎用性やメンテナンス性、クリエイティブな面でも自由度が非常に高いことにはとても驚きました。
また、その時の自分の気分にあった色を、壁一面を自分でDIYペイントをするなら午前中だけで完成するなど、海外ドラマの中で見ていた特別なことが日常になったことで、インテリアをもっともっと楽しむ余地があることに気づきました。
いま インテリアカラー を自信を持ってご提案できるのは、やまほど失敗したから
COLORWORKS時代、わたしは山ほど失敗しています笑
意気揚々と入ったのに、現場での色の見え方を理解していなかったから。
舐めていました。私が選んだ色はインテリアでは全然美しく見えなかったし、部屋の向きや照明の環境によって色の見え方が変わることなども何一つわかっていませんでした。
塗料や漆喰、施工についても知らないことだらけなのに、自信のあった インテリアカラー の色選びさえ全く上手くいかなく失敗ばかりで、入社して1年半はどん底時代を過ごします。
ただこの時代、自分はどうせ使えない人材なんだから周りの人に甘えよう!と、大先輩のスタッフさんや職人さんには始終 インテリアカラー のリアルな見え方や塗装テクニックについて教えていただき、そこで学んだことを自分の家の壁で実際に塗って体感してみる、ということを繰り返していました笑
結果的に、この時培ったものが今の自分の揺るぎない宝物として残っています。
見たことのない インテリアカラー のコーディネートの引き出しを持っていた上司の存在
実は私が インテリアカラー の世界にハマったのは、この上司の存在が大きかったともいえます。
鮮やかな色やシックな色を組み合わせて、記憶する限り見たことのないカラーコーディネートで絶妙なバランスで空間の色を提案し、塗装で仕上げていく方なのです。
その様子をそばで見ているうちに、「住まいでこの色の組み合わせをしても、有りなんだ!」と、狭かったわたしの壁がどんどん打ち壊されていったのを覚えています。
わたしたちAKKAは、この方の元で本当にたくさんの経験を積ませていただきました。
流行りや単なる色のルールにとらわれるのではなく、その空間で過ごす人や目的を徹底して見極めて、壁や家具などの インテリアカラー をご提案することは、本当の意味でオーナーさんに寄り添ったオリジナリティあふれる空間作りができると確信できるようになりました。
そうした観点をもって インテリアカラー で表現することができるようになったのも、この方に出会ったからです。心から感謝しています^^
インテリアカラー を選ぶことは、プロでも自信のない方が多い
さて、いま私はフリーランスとなりAKKAの相方 川上あすかとともに住宅全般の空間や店舗、オフィス環境の色彩計画をプランニングしたり、一般社団法人 日本カラーマイスター協会という色彩の団体でインテリアコーディネーターさんや設計さんといったプロの方たちに、色の見え方や表現について教鞭を執っています。
そこでは、上でお話しした私の恥ずかしい新人時代の失敗談をよく紹介しています^^
わたしが経験してきた インテリアカラー の失敗は、誰でも起こり得ることだからです。
教える側に立ってみて気づいたことは、色について詳しくない方はもちろん、私のように色やインテリアの資格は持っているけれど、現場での色の見えに全く自信のない方がとても多いのだということ。
わたしたちはそれが「普通の感覚」だと考えています。
なぜなら自分の色の感覚を脳や心の中から取り出して、他の人と共有するのは難しいからです。
ですので、自信がないと感じるのは正解です^^
むしろ自分が良いと思っている色の感覚が他人にとっても良いという訳ではないのを皆さんよく知っているからこそ、自信がないし、色の提案が怖いと仰るのです。
ただ、コツを掴むと インテリアカラー はだいぶ選びやすくなるのでご安心を♪
プロの方も、我が家やご自分のお店やサロンを新しく作ろうと計画されている個人の方も、インテリアカラー のプロであるわたしたちに安心してご相談ください。
まとめ:インテリアの可能性を広げてくれる インテリアカラー
さて、今回は インテリアカラー にハマった理由についてお話ししてきました^^
私がこの世界に入って早15年経ち、インテリアを色と塗装で楽しむ方は着実に増えてきましたが、『インテリアカラー』という言葉はまだまだ一般的ではなく、いまだに「初耳!」とよく言われます笑(ぜひ覚えてください♪)
でも、色は誰でも使えて、自由に自分らしさを表現できるツールです。
皆さんのインテリアの可能性を如何様にも広げてくれる味方となってくれるでしょう。
AKKAは、今後もブログやSNSで インテリアカラー の情報をご紹介していきますので、ぜひ空間作りの参考にしていただけたら嬉しいです。
AKKA かつうら