東京駅八重洲口の目の前にできた『東京ミッドタウン八重洲』の40階から45階を占める、『ブルガリホテル東京』へ行ってきました。
地下1〜5階まではバスターミナルやショップ、レストランなどがあり、その上はオフィスなど。
小学校もあるみたいでびっくりです。
どんな学校生活なのか想像つきません
外にある屋外広場ガレリアでは頭上に煌めくイルミネーション。
流れるように順番に点滅し、思わずうっとり
ジャパンクラフトをテーマに作られたものだそうで、六角形のランタン装飾や菱形がアクセントになっているとのこと。
ショップやレストランのゾーンでは、日本らしさを感じる地方の伝統工芸のショップが目を惹きました。
内装も木目が多く、天井や壁面にも六角形。
和を感じずにはいられません。
この写真はエスカレーターで上がる時の天井と壁の写真です。
さて、いよいよブルガリホテルに入ります。
ミラノを拠点とする建築設計事務所、ACPV (アーキテクツ アントニオ・チッテリオ・パトリシア・ヴィール)が手がけたホテルデザイン。
この入口を入るとまるで別世界。
ぐっと明るさを落とした照明、リッチな香り、静けさ、アート。
五感で非日常感を感じます。
エレベーターで40階まで行くとラウンジやレストランなどのフロアへ。
ライトアップされたグリーン、その鉢もとっても素敵。
金が施してある焼き物でしょうか、ここにも味わい深さと豪華絢爛の和を感じました。
ラウンジの入口。
フォンタナアルテのPinecone Table Lamp。
まさに松ぼっくりのようなフォルム。
優しさがある光ながらもWelcomeという気持ちが伝わってくるような象徴的な使われ方を感じました。
イタリアブランドの家具が使われた贅沢な空間。
照明を極限まで落とし、光の陰影、光そのものの柔らかさ、温かみを感じます。
フロアランプもフォンタナアルテ。
この空間に使われているのは、黄色系のカーペットやクッション、オレンジ系のソファの色。
そしてグレーのカーペットや黒の壁面。
黄色やオレンジは、ともするとカジュアルにほっこりしがちなのですが、ダーク系の床や壁の色と合わせることで、非常にリッチになっています。
アートが映えるダークな壁とストーブが落ち着く静かな空間を演出しています。
そして今回の目的のブルガリバー。
エレベーターを乗り換えて45階は行くと・・・
目の前に現れるのは、広くて開放的なゆったりした空間。
そしてまず目を奪われるのが、正面のバーカウンターの壁面。
よくよく見てみると、なんとタイル
ブルガリの「ガーデン オブ ワンダーズ」を表現したハンドメイドのモザイクタイルとのことでした。
大胆な柄と色使い。
象徴的に使われている壁面ならではのトーン。
そしてここに使われている色(グリーン、オレンジ、黄色)は、トーンを落としてバーのインテリアにリレーションされているので、空間全体としてもバランスが取れていると感じました。
グリーンのカーペット、黄色のクッション、家具は無垢材の家具でオレンジをくすませた色。
壁画の色との共通点がちゃんとありました。
しかも、どれもアースカラーのトーンなので、その低〜中彩度のくすみが、有機的で居心地のいい空間に仕上げているんだなと感じました。
テーブル天板のエッジは丸みを帯びていてるし、触るととても肌触りが気持ちのいい無垢の質感。
これだけ多くの無垢材の家具があると空間がナチュラル系になるかと思いきや、温かみのあるイタリアンモダンとしてしっかり馴染んでいます。
「このテーブルどこのだろう??」と話していたのですが、後日調べたら福岡の家具『リッツウェル』だと知り、日本のブランドが使われていることにも大変感動しました。
写真がボケていまいましたが、The BVLGARI Cocktail。
甘さがしつこくなくてとても美味しいカクテルでした。
バーの両側には広々としたテラス席が。
この空間が本当に素晴らしい!
とっても大きな鉢に植えられている木々がライトアップされて象徴的、その周りに施されている家具はやっぱりアースカラーのオレンジ〜茶色系。
照明の美しさが半端じゃない。
人は、顔は見えないけど、シルエットで感じる程度。
それがまた幻想的で絵になります・・・
さすがの立地なので夜景も絶景。
東京駅の新幹線ホームも幻想的に見えます。
テラスから見たバー。
大きなガラスの壁が奥にもあるので、先のテラスまで開放的な空間が広がります。
特に今回感じたのは、ナチュラル・アース系の色で、ここまでモダンでラグジュアリーな空間を作ることができるんだ、ということ。
モダンなスタイルってもっとシャープな家具を合わせたり、色も数をもっと少なくしてスッキリさせたり、黒、グレーを使うことも多いと思いますが、
ブルガリバーは、壁画といい、インテリアに使われている色(木目の色も含む)も、ナチュラル・アース系の色が多い。
それでいてモダンなのが新鮮でありつつ、とても居心地がいいことを肌で感じることができました。
トレンドとしてもここ2〜3年、ウォーム系カラー、丸みを帯びたフォルム、自然をモチーフにしたもの、フワフワもこもこした素材など、有機的なものがラインナップされていますが、トレンドだけではない"おもてなしの温もり"をこのインテリア空間から感じることができたような気がしました。
AKKA