AKKAの川上あすかです。
今年は夏休みにミュンヘン、パリ、ウィーンと行ってきました。
主人が転勤でミュンヘン単身赴任になったので、初めて娘たちと訪ねてきました。
その足でパリとウィーンにも旅行してきました。
完全にプライベート旅行で、どこも初めて行く場所なのでいわゆる王道の観光スポットを周ってきましたが、こちらのブログでは”色”の視点で見たもの・感じたものを旅行記とともにシェアさせていただきたいと思います。
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今回は3泊4日で過ごしたパリについて。
パリは人生初⭐️
ということでまずは観光名所を巡りました。
エッフェル塔、セーヌ川の1時間クルーズ、凱旋門、シャンゼリゼ大通り・・・を色探ししてきました。
天気も良く、エッフェル塔が映える映える🎵
赤みのブラウン。
このシックな色がパリの街並みに馴染みつつ、程よい締め色になっているんですね〜
セーヌ川クルーズをしながら、橋や建物の色探し。
フランスは”グレー”という先入観がありましたが、Yellowishの白ですね!!!
凱旋門ももれなくYellowishの白。
シャンゼリゼ大通りではやっぱりショップのディスプレイが気になる気になる!
MONCLERとCHANEL。どちらも青みの黄色。
MONCLERはスニーカーデザイナーのSALEHE BEMBURYとのコラボコレクションを。
背景も大きなゴリラも鮮やかな黄色を使い、手前のコレクションウェアが対比で引き立っています。
CHANELはカラーコードコレクションのディスプレイ。
普段は黒がアイコニックな色ですがコンパクトミラーやネイルファイル、円柱のポーチとブラシのセットで可愛い色のカラーバリエーションが出ています。
その中の黄色一色のみという大胆な使い方で印象に残るディスプレイだと感じました。
(光って見えづらいのですが・・・)
DIORは、コラボしたポルトガル人アーティスト、ジョアンナ・ヴァスコンセロスの2023/2024秋冬コレクションのインスタレーションのディスプレイ。
強く自立した女性で花を愛したカトリーヌ・ディオールをモチーフにしたものだとか。
ダークな青紫の背景が神秘さ、気品、誇りを表現しているように感じました。
服よりも独特の造形が際立つディスプレイですね。
NIKE SHOP。
天井が高くモルタルと黒のアイアンで剥き出しの天井で無骨なかっこよさを感じる店内。
マネキンがいわゆるスレンダーな人型ではなく、ぽっちゃり系がいくつか展示されているのが驚きでした。
よりリアルだし、多様性を感じる。
時代を牽引するブランドってこういうことだな、と感じました。
ウィンドウや店内でもラグビーワールドカップが近いので、各国のラグビー選手のパネルなどが飾られて盛り上がりの一部を体感しました。
地下に降りていくところのこのグラデーション!
色ってワクワクする演出に最適です。完全に誘導されました。
ラデュレやランコムでも色探し。
マレ地区にも足をのばしました。
サマーバケーションでインテリア・家具のお店やギャラリーは閉まっていましたが、ウィンドウディスプレイで楽しんできました。
ベルギーのホームインテリアショップ、FLAMANT(フラマン)。
こちらは開いていました!
とても広いスペースで、ものすごい品揃え。
もっとゆっくり見たかった〜と思ったショールームで、今のトレンドがとてもよくわかるラインナップだと感じました。
このオレンジ系、テラコッタ系の暖色のオンパレード、植物モチーフの壁紙など、今のトレンドが前面に出ているショールームでした。
レジの左右には色が塗られた紙がこのように貼ってあり、おそらく壁の色のことだと思うのですが、すごくワクワクする場所でした。
ショールームはお休みでしたが、PIERRE FREYのショーウィンドウ。
曲線のフォルム、ダークグリーンや朱赤のチェア、商品の横の壁もやっぱりテラコッタ。
↓これらの写真は歩きながら気になったものをパシャリ。
赤いドアのお店。緑に覆われていて、この外観が私の心に刺さりました。
すごくすごく可愛い。
このボストンテリア、リードつながっていませんが、じーっと店先にいます。
実はボールが道路に落ちてしまったのですが、おそらく出てはいけないと躾けられているのでしょう。
じっとしていました。写真を撮る私たちをチラッと見上げてくれました。
そして、この赤と水色の配色が可愛すぎます。
何気に店の前のポールもその配色に。
AKKAがカラー講座の講師として携わっている日本ディスプレイクリエイター協会の二宮理事のセミナーで、理事がヴィーガンのパン屋さん、LAND & MONKEYSのディスプレイにも携わったと聞いていたので寄ってみました!
ヴィーガン、自然素材、リサイクル可能なもの、というコンセプトのこのお店らしい、くすみのあるグリーンとブラウンを使って、ナチュラルだけど洗練された店内でした。
床の緑の濃淡と白を使ったタイルや椅子の色がとても可愛いですね。
そしてそして、どうしても行きたかったのがFarrow & Ballのショールーム。
パリには2店舗あります。
こちらのマレショールームは2店舗のうち小さい方のショールームですが、アットホームで良かった。
色々とお話を伺ったり写真を撮ったりしてきました。
今回ご案内してくださったBonneさん。
私が持っていた日本語のF&Bのカラーチャート(だいぶ使い込んでいた・・・)をフランス語のカラーチャートと交換したいと言ってくれて、交換してきました!
その後メールでもやり取りしたり、嬉しい訪問となりました。
パリでは、やはり暖色系で、No.64 Red Earthが人気。
青系も人気で、No.30 Hague BlueやNo.299 De Nimesが人気とのこと。
フランス語のカラーチャート。神々しい✨
マレ地区といえば人気のMERCI。
たくさんの人で賑わっていました。
どれも本当に可愛くて、我が家も買い物を存分に楽しみました。
アイコンとも言える赤い車が本当に可愛い。
ルーブル美術館、オレンジェリー美術館、プティ・パレ・・・・と美術館も巡りましたが、ミュンヘンへ戻るフライトの直前になんとかパリ国立ピカソ美術館へ滑り込み。
ちょうど会期が8/27までの、ピカソ没後50周年記念展へ。
ポールスミスがアートディレクションをした記念展で、ここにはF&Bの色が20色使われていました。
部屋ごとに色探し。笑
でも、こうやってカラーチャートを当てて見ていくことで、小さいカラーチップが大きい面になるとこういう印象になるんだ、という面積効果を実体験して積み重ねられるので、色感が鍛えられます。
何気にこの階段が可愛い。右と左に違う色がラインで施されていました。
この背景には息を呑みました。
ピカソの『アルルカン姿のパウロ』(ピカソと妻オルガとの間に生まれたピカソの最初の息子)の洋服のチェックが壁面に!!
No.279 YellowcakeとNo.9810 Yonderと思われます。
絵の中にストライプがたくさんあることに気づいたポールスミスはそれらの絵をこの部屋に集めたようです。
しかもこのストライプはグラフィカルなようでいて、ペイントのかすりやムラが温もりや遊び心や愛を感じました。
こちらはボーダー。視線が横に誘導されます。
ストライプの部屋の近くにはこちらのカーペット。
ストライプに使われている色とリンクしている!
そしてポールスミスらしいストライプですね。
Farrow & BallのYoutube channelにもこちらの展示会のムービーがあるので是非見てみてください。ポールスミスが案内してくれています。
あまりにも充実した4日間で、まだまだ書き足りないぐらいですが、いい加減長くなったのでこの辺で。
次はウィーンについてです。