最近とても広がってきたHSPという概念。

 

 

 

私がこれを知った4年くらい前は

まだまだ話をしたところで誰も興味をもってくれなかったんですよね。

 

 

 

ネガティブなイメージしかなくて

暗く重たい話題になってしまう。

 

 

 

ある日

HSPについての話をしていたとき

自分もそうかもしれないと言った友達がいました。

 

 

 

でも話を聴いてるとなにか違和感がある。。

ん~どうかな。。

 

 

 

HSPって数値や点数で表したり

画像で判断するものではないですよね。

 

 

 

いわゆる自己申告です。

 

 

 

D:処理の深さ

O:刺激に過敏

E:情緒的反応

S:些細なことに気づく

 

 

 

D.O.E.Sの4つの条件をクリアする必要はありますが

これも自己判断でしかない。

 

 

 

 

自分がそうだと思ったらそうなのかもしれない。

でも本当にそうなのか?

 

 

 

 

自分では当たり前すぎて

非HSPの人がどう感じているかわからないので

どこで線引きするかわからない。

 

 

 

というのも

いわゆるトラウマを抱えた人が同じような症状をもっていたり

トラウマから発達性障害のような症状を示す人がいるから。

 

 

 


その区別をどうするか?

そこがずーっと気になっていた私。

 

 

 

 

HSPはその過敏性や洞察力・共感力の高さからトラウマを抱えやすい。

でも非HSPがトラウマがないかというと違いますよね。

 

 

 

 

HSPがみんな不安障害のような症状を抱えるかというとそうじゃないし

すべてのHSPが生きづらいかというとそれもない。

 

 

 

気になったのはその不安はHSP由来なのかトラウマや疾患由来なのか?

 

 

 

 

 

ウチの小5の息子は内向型HSCです。

 

 

 

もともと人見知りもあるし

お友達の輪の中に入っていけないタイプでした。

 

 

 

 

今から5年前

小学校にあがると同時に学童に入った息子は誰も知ってるお友達がいない状態だったんです。

 

 

 

2ヶ月くらいして学童の指導員から

息子君、今までにいないタイプだね、おもしろいね。

 

 

 

そう言われたんです。

 

 

 

学童にいる時間

息子は誰ともかかわらずみんなが遊んでるのを見てるだけだったそうです。

 

 

 

大人しいし入りたくても入れないんだと思って

指導員が息子を誘って一緒に遊ぼうと声を掛けてもかたくなに拒否する。

 

  


 

無理には連れて行かないが

毎回声を掛けてくれたそうで

でも息子はその誘いに乗って一緒に遊ぶことはなかったそうです。

 

 

 

そのうち指導員も無理に声を掛けなくなったんですが

気づいたら自然とお友達の中に混ざって遊んでいたとのこと。

 

 

 

そのときに思い出したのは

一人で輪に入らずお友達を眺めてるだけの息子の表情が

決して寂しそうではなく

むしろ楽しそうだったということ。

 

 


 

息子君はお友達の輪に入れないんじゃなくて

様子をうかがってただけなんですね。

 

 

 

そう言われました。

 

 

 

ウチの学童は軍隊みたいなところで

怒号が飛び交い、集団行動を乱すものに対して容赦なかったので

HSCにはかなり過酷な環境だったのですが

息子や娘の性格をすごく理解してくれるところでしたので

我が家は逆にフォローしてもらってとても助けられました。

 

 

 

 

息子はお友達の輪に入れないんじゃなくて入らない選択をしていただけだったんです。

 

 

 

不安で立ち止まってるのか?

警戒するべきか判断するために立ち止まってる

もしくは危険だと判断して立ち止まってるのか?

 

 

 

全然違います。

 

 

 

 

息子の場合はおそらく後者。

だから安全だと確認できた輪の中には指導員が声を掛けなくても自分から飛び込んでいけたんです。

 

 

 

HSPは不安を持ちやすいです。

これはその洞察力からあらゆる危険を想定したり

刺激を過剰にうけることで神経が昂りやすくてそれが不安につながりやすい。

 

 

 

でも

不安が強い人=HSPではないんですよね。

 

 

 

HSPはもともと不安が強いわけではない。





自分が周りからどうみられているかを考えて不安なのか?

常になにかが起こりそうで不安なのか?

 

 

もしくは

神経が高ぶりすぎて一時的に不安なのか?

 

 

 

HSPが故の不安は

静かな場所、慣れてる場所、その不安を具体的にすることで解消できることが多いんですが

そうではないストレスや疾患による不安の場合は、状況を変えても改善しない可能性がある。

 

 

 

HSP診断にあるようなネガティブな条件は

敏感であるという理由とは別の理由で非HSPでもこの条件をクリアする場合があるんですよね。

 

 


例えば



 

吊り橋の上にいることでドキドキしてるのに目の前の異性にドキドキしてると勘違いして恋をしてしまう。

 

 

吊り橋効果の話に当てはめると

 

 

 

そのドキドキ(不安)が吊り橋(過剰刺激)なのか恋(トラウマや疾患)なのか?

 


 

HSPによるドキドキは

実は吊り橋でドキドキしてるということを認識すると恋に発展しない。

ただしもともと恋しやすいため吊り橋効果だとわかっていても恋に発展する可能性がある。

 

 


トラウマや疾病によるドキドキは吊り橋関係なく常にドキドキしてるのでいつでもどこでも恋と捉えてしまう。

 

 

 

そんな感じですかね。

恋をしてしまった場合、それがHSPによるものかそうでないものかはわかりずらい。

難しい。。

 

 


 

結局

区別するのは難しいんだなと思ったんですが

問題は区別することではなく

 

 

 

その不安がどう日常に影響してるかですよね。

 

 

 

それがあることで生きづらい、人間関係がうまくいかない

 

 

 

でもそれが吊り橋の上だから仕方ないと納得してみたけど

実は吊り橋の上には立ってなかったってこともあるんじゃないかな。

 

 

 

吊り橋の上にいるなら

その場所から離れるなど対策をすることで改善できるかもしれない。

 


 

 

でも吊り橋の上ではなかった場合もしくは

吊り橋から降りたのに生きづらい場合は





その不安と向き合うかセラピーを受けたりと

専門家の助けが必要になってくるかもしれませんね。
 

 

 



HSP/HSCメッセンジャー

くのあきこ