パケツとタイヤチューブ

なにをやるにもどこかでつまづくことだってある

なんか途中で、面白いなにか

ちょっと道を外れてみてもいいんじゃないかって

思うこともある

中学生まで競泳をやっていた

スイミングスクールの練習は、キツくて苦しいこともあった

でも色んな他校の中学校から来てる人とか

高校生とか大学生がいて

なぜかみんな仲がよくてスイミングスクールに

行くのは、そこで出来た友達に会いに行く理由でしかなかった気がする

まぁその話は、また別の時に

結局スイミングスクールだと

決まった練習方法しかやらなかった

でも

学校の水泳部の練習は

顧問の先生も居ないし

みんな練習と言うより

遊んでばかりいた

中学最後の夏になって

ちょっと学校のみんなも

ちょっと本気になっていた

ぼくは、そのころ学校でしか出来ないことないかなと考えていた

なぜか男子更衣室に、バケツと自転車のタイヤチューブがあって

バケツとタイヤチューブをしばって

腰に巻けるように輪っかを作り

腰骨あたりに引っ掛けて力いっぱい泳ぐ

するとバケツの抵抗で全然前に進まない

陸上で言うところのタイヤ引きみたいな

トレーニング方法

これ即ち

パワーバケツ

これが、なんか面白くていっつもやってた

スイミングスクールでは出来なくて

学校の、水泳部で泳ぐ時は

学校のプールでいっつもパワーバケツ

そしたら、中学最後の夏

ぼくは、その中学校で初めて水泳部が

関東大会に行けることになった

パワーバケツスゴくね？