いつかの神田リバーサイド | AKIYUKI オフィシャルブログ powered by Ameba

いつかの神田リバーサイド

工事現場でおじさんが怒鳴ってた
「いま!オマエがここに穴を掘るか!掘らないか!
それだけのことなんだよ!!」
「やるか!やらないか!なんだよ!!」

そうだやるか
やらないかだ
ずっと我慢してた
出すか。出さないか。
でも歩き出してしまった。

小さな公園を見つけた
いつもなら絶対によらない公園
もう我慢ができない
その公園の端に、小さなトイレがある
わりとキレイだ

和式の、トイレ

紙が無い
みんなのトイレなのに
紙が無い
もうダメだ
でも、ひとつだけ救いだったのが
隣接された建物が保育園だった
半分冷静じゃないせいもあって
園児の居ない時間だったし
そんな怪しまれないだろうって
トイレ使わしてほしいって、頼むのは
そんなに変人的じゃないだろうって
勝手に思い込むようにしながら
保育園の女性の職員さんに話かけた

すいません、トイレ貸していただけませんか?

「ええ、ここは子供用のトイレしかないんですぅ。
後ろにありますよ。公園のが」

そーなんですけど、紙がないんですよね。
わりとぼく、小柄だし多分だいじょぶ
とは思うんですけどぉ

職員さんはパッと後ろを振り返って
園内の建物にはいってしまった

ああやっぱり、あやしいよな
こんな、朝早くに男が1人で保育園のトイレ貸してくれ
なんて変質者いがいの何者でもないな

振り返って公園を出ようとしたら

「これ使って下さい!」
さっきの職員さんだ
トイレットペーパーを持ってきてくれた
なんて優しい人なんだ

ありがとうございます!
使ったら返します!

「返しに来なくていいですよ。そのままトイレに
置いといてください。」
すごく迷惑そうな顔をしてた。

ホントにありがとうございます!助かります!

デトックスした。

優しい人だなー
迷惑そうだったけど
頭のいい人だなー

トイレの天上をみると
ステンレス性の棚があった
棚の上には竹ザルがあって
そのザルを取って見てみた
貸してくれたトイレットペーパーと
同じ使い切ったトイレットペーパーの芯が
5〜6個置いてあった

オールフォーワン