「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町)が世界文化遺産に登録されましたが、東北地方では初めてだそうで震災復興の象徴となると思います。
金色堂で知られる中尊寺や毛越寺(もうつうじ)、信仰の山とされる金鶏山など奥州藤原氏が12世紀ごろに築いた寺院や庭園、史跡で構成されています。この藤原氏。平家滅亡後源氏の勢力が拡大。それまでのバランスの中、政治的中立を保ってきたのですが兄頼朝から逃げのびた源義経と関わった(匿った)ことで滅ぼされてしまいました。他の戦国武将とは違い独自制を貫こうとした歴代の君主達。日本人の判官びいきのルーツが義経ならその延長にある秀衡。大事にしたその文化にも惹かれるものがあります。でも滅亡後本拠地の平泉も一時はずいぶんと荒廃したそうでおよそ500年後の江戸時代。俳人が平泉を訪れました。栄華を極めたであろう居館跡が田園になってしまった有様を見て詠んだ句が
「 夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 」
この句を詠んだ松尾芭蕉にもそういう思い入れがあったとしたら尚更に深い趣が感じられます。