関電は7-9月のピーク時に15%の節電を要請しているが、広域連合は「5-10%の節電で十分)という。広域連合の代表的存在で大阪府の橋下知事は家庭の節電だけで十分だという。また「関電は原発再開のプレッシャーを自治体にかけるため、電力不足のリスクを誇張している」ともぶち上げます。弁護士出身の知事。これまでも最初にガツンと言わす独特の手法。ちょっと嫌なテクニックですが今回の場合説得力があるように思います。なにより「何故15パーセントなのか」という説明がない。「言っても無駄」というなら傲慢ですし「言えない」というなら上乗せか?とも思う。
 朝日新聞によると「橋下知事は、電力消費地である大阪から原発のある福井県に原発再開を要請して欲しいと関西電力から要請を受けた」とも言います。

 関電は日本で原発依存度が一番高い。福井の敦賀1号機は福島と同じ古いタイプの原子炉で、また断層帯に近いためリスクを指摘する地震学者がいます。一方ビジネスロビーは、原子炉が再開されないと経済に大きなダメージを与えると主張します。 財団法人関西社会経済研究所は「今年の夏に5%エネルギー消費が減るだけで関西地区のGDP成長率は0.5%減少する」と述べ、日本経済センターは「原発が稼働しないと2012年のGDPは稼働した場合に較べて1.6%低くなるだろう」と推定しています。ただ、関西社会経済研究所という機関。実は電力会社から大きな援助を受けて成り立ってます。このあたりがなんとも・・・そういえば楽天の三木谷代表が経団連を脱退するという話も聞きました。これも東電の事故に対する経団連の対応が「東電保護」に回っていることに嫌気を感じたと言います。「全力を尽くして復興に力を・・・」と被災地に言っていた電力会社。その本心はやはり「我が身が可愛いい」そして同じようにそこから「恩恵」を受けていた企業。本音が見え隠れしているような気がします。

でも今年も去年のような猛暑が続き熱中症で亡くなる人がたくさん出てきたらまた潮目は変わるのでしょうね