風が吹けば砂ぼこりで目の悪い人が増える。眼の悪い人が増えると三味線引きが増える(昔は目の悪い人は三味線弾きやあんまさんが多かった)三味線引きが増えるとネコがいなくなる。(三味線の胴は猫の皮を使うそうです)ネコがいなくなるとネズミが増える。ネズミが増えると桶をかじる。桶をかじると新しい桶を買わなくてはならない。桶屋が儲かる。
 東北大震災でカセットコンロが売れ岩谷産業の株価が一時上昇。また、自転車が売れて自転車専門店「あさひ」の株価が大きく上昇。瓦礫を撤去して整地。復興というと建設機械。コマツが値を上げています。そして仮設住宅用建材。請け負うであろう工務店。地震や津波でなくても戦争等「人の不幸」がきっかけの特需が大きな商機になったという企業。解体されましたがいわゆる財閥などもこういう特需で財を成したところが多い。三菱財閥の創始者岩崎弥太郎も開国前後の騒ぎで大儲けして今日の基盤を作りました。逆にこれまで順風満帆できていたのがどうにも回らなくなって倒産というところもあるでしょう。企業が飛躍的に発展したり衰退する時って地道な営業活動なんかじゃなく思いがけず転がり込んできた運みたいなものの力が大きい。存在自体危ぶまれている東電にしてみても地震さえなければ今でも、これからも「殿様商売」がずっと出来ていたはず。さて、今回の大震災。どこが得してどこが損するか?勢力地図も大きく塗り替えられます。ただ一つはっきりしているのは一番損をこうむるのは亡くなった人達。被災者や一般市民ということ。