昨日、自販機の商品補充とバックマージンの支払いで事業所に行きました。担当していた利用者さんの容態を聞こうとサ責を探すのですが生憎サービスに出かけているようで留守。致し方なく社長に聞くと骨折はもうよくなったようですが検査で腎臓に癌が見つかり当分退院は出来ないそうです。「この仕事の宿命かなぁオジンさん。固定した利用者さんでも先が読めん。当分サービスに入るような状態には戻らん。ひょっとしたら帰ってこれんかもしれんなぁ・・・」「社長。私の初仕事覚えてます?」「どこやったかな?」丁度今頃の時期寒い頃でした。パーキンソンと認知症を持つ男性利用者さんでした。奥さんが仕事で外出中利用者さん一人という家庭。サービス内容は食事と排泄介助。鍵を開けて部屋に入るといたるところに貼り紙がしてあって「一人で外に出てはいけない」。たんすをはじめとした容器類にも内容物が大きな字で張り紙してあります。食事は予め奥さんが作り置きしてくれているのをレンジで加熱してお茶と一緒に出すだけ。介助といってもほとんど独りで食べられます。さすがにトイレは筋肉の固縮から歩きにくい。倒れるのではないか?と思うほど前かがみになってのよちよち歩き。倒れないように介助します。そして下着を外して便座に座らせ外で終わるのを待つ。終わったら下着を付け直して部屋に戻る。これだけですから1時間のサービスの半分以上は他にすることがない。一緒にテレビ見て話しに相づちを打つぐらい。楽な仕事で正直拍子抜けしたことを覚えてます。いかにも気の弱そうな人で小さな声でぼそぼそっと話します。出身は広島で若い頃は宮大工さんだったそうです。仕事しなくなっても道具は全部大事に置いてあると「のこ」や「かんな」を見せてもらいました。中でも「のみ」は数十本もありそのどれもがピカピカに磨かれていたのが印象に残ってます。でも数ヵ月後に入院。その後退院することなく病院で終わられました。今からもう7年も前の話です。