土曜日。スポットで通院介助の仕事が入りました。登録ヘルパーの嫌がる仕事です。丁度遅れていた自販機の切り替えもなんとか片付きそうだったので午前中の一時間で済むのならと引き受けました。ひじの関節が痛いという利用者さん。他の医院への通院は何度か介助したことがありますが今回は総合病院。初診です。この手の仕事は病院の玄関まで送り届けるのが基本で院内は介護保険外になります。とはいうものの足腰が不自由で車椅子。そして腕が動かせない。病院の中まで入り受付。採血。そしてレントゲン。診察。放って帰るわけにもいかず幸いそれほど混雑もしてなかったので順について回ります。一通りこなして後は診察を待つのみということで「それじゃ。終わった頃見計らってまた来ます。」と帰ろうとすると「オジンさん。もうちょっといてくれへん?時間オーバーした分上乗せしてくれたらいいから」これが困る。出来ないことも無いけどそれをやってしまうと悪しき前例を作ることになります。頼りにされるのは分かるのですが本来誰がやっても同じサービスでないといけない仕事。「一応事業所に電話して聞いて見ます。」電話するとサービス内容は調整するから可能なら付いていてあげてくださいという。どうせ帰ってもすぐまた出てくることになるからと院内にいることになりました。診察の順番を示す表示板を見ながら利用者さんに寄り添います。順番が来て受診ということになっても「一緒に入ってセンセの言うこと聞いて欲しい」と言われます。服用している薬を聞かれるのですがご本人。いたって頭脳明晰、記憶力のいいかたなのですが全て「忘れた」仕方なく私が覚えてる限りの事を答えます。三角巾で腕をつるして帰り道。「オジンさん。ありがとうな。助かったわ。僕一人では病院で診察も受けられんようになった。ほんまに今日は有難う」そう話す声が涙声。去年何度か入っていた頃はいたって威勢がよくこんなに弱気な人ではなかった。歳を取るということは肉体的に老いるだけではなく全てに自信をなくすことでもあるということを思い知らされました。