午前中いつも通る道沿い。夏休みに入ってから朝顔の鉢が出ている御宅があります。鉢にマジックペンでひらがなの名前が書いてあります。小学生がいる家庭だろうか?学校の教材かな?そんなことを考えると毎朝、通りかかる度についつい鉢に目が行きます。今朝。紫色の花が咲いてました。
「朝顔につるべとられてもらひ水」
有名な句を思い出します。江戸中期の加賀の松任(まつとう。石川県白山市)の俳人、加賀千代女の句。彼女は25歳の時に夫に先立たれ、幼子にも死別したという話を聞いています。
「起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな」
「とんぼ釣りけふはどこまで行ったやら」
「とんぼ釣りけふはどこまで行ったやら」
普段はこういうのに疎いのですが一見なんでもないような句に夫や子供がいなくなった喪失感。
その感性にまた惹かれます