「聞いてください」というと人は助言を始めます。一生懸命考えて助言してくれるのが分かります。でも私はそんなこと望んでません。「聞いてください」というと人はその理由を話し始めます。申し訳ないと思いつつ私は不愉快になります。
人は聞いてくださいというと「なんとかしてその悩みを解決しなければ」という気持ちになるようです。それが「善意」というものでしょう。でも私はただ聞いて欲しいだけなんです。祈ることになぐさめを見いだす人がいるのは、その為でしょうか。神は無言です。助言したり、調整しようとはしません。宗教者は「全ては神の思し召し」といいます。神は聴くだけで悩みの解決を私に任せてくれます。教えて欲しい時はそうお願いします。だから、あなたもどうか黙って、私の話を聴いて下さい。それだけでいいんです。
大人は子供に「駄目」と言って道を閉ざします。駄目、無理、変、出来っこない、などと言って、自分より上に行かせない様にします。そして何も出来ない人間が、言われた事しか、言われた事すら出来ない人間を作ります。聞くだけでいいんじゃない?それで充分だと思います。