妹が一泊旅行に行くということだったので土日ほとんどおふくろと2人で過ごしました。疲れのせいかあまり外出する気にならなかったのでおふくろには悪いのですが部屋から出たのは食材の買い物と庭の草むしりだけ。それでも一歩外に出ると必ず誰かに出会います。このあたりが大阪なんかと比べてニュータウンとはいえやはり田舎。単3電池がなかったので100均に寄ってレジ済ませて出てきたら先に出たおふくろが和服のよく似合う中年の婦人と親しげに話してます。「どちら様?」「知らん」そんなわけないだろうと聞いてみると以前デイにいて今は訪問をしているというヘルパーさん。写真館で記念撮影して出てきたところおふくろを見つけたようです。それなりに調子を合わせているようですが誰か分かってない。ただ、認知症とはいえそのあたりの「したたかさ」は身に染みついているのかニコニコ笑いながら適当に話をあわせます。週末しか一緒に行動しないのにこれまで何度かこういう経験をしました。ま、それでもよほど印象が悪い利用者だったら相手も避けて通ると思いますからそのあたりも上手く立ち回っているのかもしれません。食材と好物のアイス最中。買ってくるのですが帰宅するとすぐに「息苦しい」とベッドに入ります。疲れたのかと冷やしたポカリを飲ませます。それでも10分もするとむくむくっと起き上がり洗濯物を取り入れます。これが済むとまたベッド。次は掃除機。繰り返しです。テレビは幼児が出ると「可愛い」と覗き込みますが他は見ても面白くないのかあまり見ません。ですから代わりにフォトフレームにおふくろの知っていそうな世界や気色をスライドショウのように何十枚も入れてあります。ネタがないときはその写真から話を発展させます。お昼食べながら白浜の話。「海開きまだか?」「今月の初め。3日やったかな?」「白浜いっぺん行ってみたいな」「そうやなぁ。一緒に行くか」彼女の体力ではもう無理だと思います。