郵便受けに請求書以外に地域の催し案内が入ってます。少し前、『介助講座』と題して『目の不自由な方に対する介助方法」そして『手話でコミュニケーション』が開催されるという案内が入ってました。場所は市民センター。ウチから歩いて10分ぐらいのところ。「目の不自由な方に・・・」のほうはパラリンピック銀メダリストが講師とかで(行ってみたいな)と思ってたのですが時間が取れず、それならと「手話」のほうに行きました。これものっけから40分の遅刻。(ひょっとして入れてもらえない?)と思いながら恐る恐るドアを開けると受付の方が『どうぞ』小声で『すんませ~ん。よろしいですか?』最後列の席に座ります。丁度シュミレーションの真っ最中みたいでスーパーでのレジ係と客(聾の方)に扮してのやり取りをしておられました。●レジ「おはしは要ります?」■客「???」お箸。これは聾の人にとってのウイークポイント。『お箸』『お菓子』『終わり』の区別はつきません。こういう場合は指2本でお箸を表現するのが一番。(なるほどこういう身近なことで聾を理解してもらおうとしているんだな)遅れて入ったものですから10分もすると休憩。その間に椅子を丸く配置換え。そして真ん中に聾の方が入り受講者に簡単な手話を覚えてもらう。そういうパターンのようです。講師は40前後の女性。(なかなかの美人です。動きも綺麗。この人の手話見てるだけでも来た甲斐はある。)日常の挨拶から簡単な単語をボードに書いては膝に置き手話で表します。黙って見ていると受講者が思い思いにジェスチャーで表現します。時々笑いも起こり実に和やかな雰囲気。そのうち順番に講師さんの聞くことに答えることになり、それぞれが覚えたての手話で表現します。普段考えてもなかなか表現出来ないのに振ってこられると手が動きます。(どこで覚えられたのですか?)(大阪のサークルでほんの少しだけ)(分かりやすくとてもお上手です。)(そんなことありません。覚えては忘れの繰り返しです。)(こちらにもサークルがあります。メンバーが少ないので入ってください)(それほどのレベルではありません。お邪魔になるだけだと思います)(でも一度見学に来てください。)(分かりました。そのうちお邪魔します)気がつけば講師の方とマンツーマン状態でやり取りしてました。(しまった!)と思った時は後の祭り。いつの間にか周囲から浮いてます。受講者から「白い目」で見られ主催者側からも「変な受講生」に写ったと思いますがひとつだけ収穫。追い詰められないと駄目なタイプなのがはっきりしました。