某所で介護士(仮にTさんとします)が看護士とのことについて書かれていました。そこでコメントすればいいのでしょうがこの話をすると長くなりますので記事にしました。
  この国が、老人入所施設を近代化していくにあたって、建物やシステムの手本にしたのが、病院でした。既存している多くの施設は、大抵が病院そっくりです。そして、そこで提供される「お世話」が、「専門的介護」に脱皮する際、手探り状態の中、手本にしたのが看護でした。医療の分野は『お医者様』(おをつけた上に様までつける)を頂点に階層組織が重んじられる世界です。その中でも順位でいくとそれまで一番下位にあった看護。そこに新しく介護という職種ができた。新参の介護は看護の下に位置づけられたように考えます。ですから「介護は看護の下請け。看護を水で薄めたようなもの」そんな風に思う看護士がいても不思議はない。でも、看護も介護も個人の資質。キャラクターに依存する部分が大きい職種。レベルの低い看護もあればレベルの高い介護もあります。そんな時、レベルの低い看護士が「あんたと私では身分が違う。私のほうがずっと難しい試験をクリアしてきてる。高々100数時間講習受けただけで出来る仕事と同列に思わないで欲しい」と介護士を見下す。そして自分の専門とばかりに領域(病)に利用者さんを引き寄せようとする。尊重しなければいけないと思うけど実際はそう思えないケースもあります。また逆に「その程度の知識もなくて介護職やってるの?」という介護士もいます。介護保険制度ももう10年になります看護と介護。車の両輪みたいな関係でどちらが上でも下でもない。お互いが補い合って成り立つ「2つそろって1セット」なのですがごく一部にそう思わない人がいるのも事実。残念ですがそういう現場ではいいケアは出来ません。結局一番つまらない思いをするのは利用者さん。