「天使の羽」はランドセルですがこちらはピアノ。明治時代、時の皇后の命でフランスに留学。帰国後、華やかな前半生と打って変わり、後半生は滝乃川学園創始者亮一とともに知的障がい児教育 に取り組み、自身も3人の知的障がい児、虚弱児を育て数々の試練に挫折しながらも知的障がい児教育に邁進した石井筆子。「もっとも小さきもの」を慈しみ、誰もが自分らしく生き、他者にもやさしい気持ちが持てるようになればという思い。それが「鹿鳴館の華」といわれ華やかで翳りのない人生を歩んでいた筆子を障がい児教育に動かせたのででしょうか?
天使のピアノ。国立市にある滝乃川学園のチャペルで年に50回ほど行われている天使のピアノとは、筆子の嫁入り道具で日本最古のものといわれています。国立市の登録有形文化財に指定され、アップライトピアノの鍵盤上に、二人の幼児を抱いた天使の絵がはめ込まれていることからその名がつけられたといいます。このピアノで筆子の愛唱歌「聖歌433番」を子どもたちのために演奏したと伝えられています。たまたま昨日見たTVで美智子皇后陛下がその演奏会に出席された折、ご自分も「天使のピアノ」に触れてみたいと仰り、後日わずかな側近とお忍びで再来訪。『433』番を弾いて帰られたそうです。皇后陛下をもってしても彼女へのあこがれは隠しきれなかったのでしょうか
で、その『聖歌433番』ですが
「あるがまま我を血をもて贖(あがな)いイェス招き給(たも)う 御許(みもと)に我行く」
よくわかりません。早い話が「レット イット ビー」なのかな?今度牧師に聞いてみます。