お得意さんで立ち話。『いつ見てもお綺麗ですねぇ・・・とても同世代とは思えません』半分はお世辞ですが実際のところ色が白く肌が綺麗。というより肌理が細かい。喫煙癖がないからかな?(タバコ吸う人は概して肌が荒れます)『やっぱ化粧品ですか?』(なんとも失礼な言い方ですがこれも冗談の延長)『そんなこと無いって!そういえばこの前TVでよく宣伝してる○○○。試供品取り寄せたら電話かかってきて値段聞いてビックリ。なんと7万円以上するんやって』『へ~あの無料お試しセットお届けします。ってよく宣伝してるの?』『肌に合わないから結構ですって断ったけど断るのに苦労したわ。肌に合ってもちょっと手が出ないわ』『恐ろしい!そんなに出さなくても十分お綺麗ですから』(これもお世辞の延長)それでも中にはそういうの買ってでも美しくありたいと思う人たくさんいるのだと思います。ずっと前ですが化粧品を扱っていたことがあります。今もその頃のシステムが生きているとすれば製造原価って末端売価の4~5パーセント。 化粧品はその流通過程と商品コンセプトから、「セルフ商品」と「制度品」の2つに大きく分けられます。「セルフ商品」は、製造工場から本社、問屋、小売店と流れていくごくふつうの流通形態です。セルフは利益率が少なく、安い化粧品はたいていこの「セルフ商品」です。「制度品」というのは対面販売で店員さんに薦められて買う商品。●工場 製造原価 500円。売価2000円(もうけ1500円。●メーカー本社 仕入値2000円 売価6000円。●販売会社 仕入値6000円 売価7000円。●小売店 仕入値7000円 売価1万円。大体こんな感じです。それともうひとつ、化粧品に限ったことではないのですがメーカー。販社から売り上げに応じたバックマージン(部戻し)もあります。これも多く売るところでは10%以上が戻って来ます。この2つび分類されないのが先の通販商品。販売会社。小売店が無くていいのですからその利益率は相当なものと思います。だからその分試供品進呈のCMがどんどん流されます。女性にとって化粧品ってブランド商品と同じように『夢』の部分も大きい。同じ成分のものでもセルフショップの棚から自分で取ってレジで支払い済ますよりデパートの一階フロアーで凝ったデザインの容器(おそらく中身より容器のほうが高い)に入った化粧品をこれまたモデルみたいに綺麗な店員さんに薦められて買う。あるいはTVや雑誌でいかに優れている商品で綺麗な人はみんな使ってると謳います。夢を買うのだとすればそれもまたいいのかな?・・・と考えなくも無いです。