人の体の機能は使わないと健康人であっても、筋肉の萎縮、関節の拘縮は意外と速く進行します。安静による筋力低下は、1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%にも及びます。
 この筋力低下を回復させるためには意外に長くかかり、1日間の安静によって生じた体力低下を回復させるためには1週間かかり、1週間の安静により生じた体力低下を回復するには1か月かかるといわれます。胆石を悪化させて入院。手術。その後も微熱が治まらず結局1ヶ月以上入院したことがあります。その間も体力が落ちているのを実感し、病院の階段を地下から屋上まで何度も往復したのですがそれでも退院後周囲の人の歩く速度に追いつけず歯がゆい思いをしました。このような安静によって生じる臓器の退行性の変化、臨床症状を廃用症候群といいますが、筋肉や関節だけではなく種々の臓器にも生じてくるそうです。高齢者に倒れてそのまま寝たきりになり2度とベッドから起き上がることなく終末を迎える人が多いのもうなずけます。(なんか最近私の日記、暗いなぁ。明日はパーッと行きます)