緒方拳さんの遺作「風のガーデン」が終わりその後番組に山田太一脚本の「ありふれた奇跡」が放映されてます。同じ放送局、時間帯ということで陶芸教室が早く終わった時によく見ています。「12年ぶり。これが最後の連続ドラマになると思う。ドラマにも時代の流れがあり1人の作家がどの時代にも適応していくというのはみっともない。」彼らしい潔さを感じます。「人はそれぞれ環境も容貌も親もお金のあり方も才能も違う、みんな一斉に同じスタートラインに立ち、同じ条件で走り、勝ちを競っているわけじゃない。人間の力なんてごくわずか、あとはラッキーで成り立っているんじゃないかとさえ思う。たとえば生まれる年であったり、生まれる国、容姿容貌もそう。今の日本に生まれたからこうして平和に生きているけれど、戦場となっている国に生まれていたら毎日を死の恐怖に怯えて暮らしていたかもしれない。そういった、どうにもならないものに囲まれて僕たちは生きているんです。そう考えると、こうして生きてることが、もしかしたら奇跡かもしれない。」どうやらそれがタイトルになったようです。面白いと思います。その延長でもないのですがドラマに出てくる人物それぞれに役柄が固定してない。よく「始まって数分で結末が分かる」というドラマがありますがこれは役柄、キャラクターが固定されていて善人は善人悪人は悪人と顔を見ただけで分かる。でも実際、現実社会では気の弱い人が時として大胆な行動をとることもあるし善人だと思っていたらコレがなかなかのワルだったとか、自分も含めて人ってそんなに単純なものじゃない。そういう多面性を持った部分も意識的に書いているようでそれがまたよりリアルに見えて面白い。その分演じる人は難しいと思います。出演俳優では「加瀬亮」この人が「ありふれた青年」をなかなかいい感じに演じてます。それと祖父役の「井川比佐志」この人もいい。
