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フルフェイスのメットにカッパ。お寺さんがバイクでやってきます。聞いたことないのですがまだ30前?。「スンマセン遅くなりました!」「いえいえ。私もほんの今、帰ったばっかりです」読経を済ませて「老師の具合はどう?」(前回聞いたのですがこの人の祖父。朝方お寺でお勤めしていてたもとに蝋燭の火がうつり腕を大やけどされて皮膚移植に入院されています。認知症。要介護2。ちなみにこの坊さんの父親は早くに亡くなって、今は彼が跡継ぎ)「ハイ。やけどのほうはお陰さまで随分よくなりました。取ったほうの皮膚ももうかさぶたが出来てます。ただ・・・」「?」「あの歳で一月も入院しますと他にも心配な面が出てきまして今、個室で家政婦さん。フルタイムで来てもらってます」「なんでそんなに?」「ハイ、やけどが回復するにつれ先ず院内を徘徊するようになりました。そして嚥下障害をおこしたようでお医者さんの話ではいずれ胃にチューブをいれるとか・・・それも考えに入れておいて欲しいと」「入院するまでもそんな事あったの?」「いえ多少トンチンカンなこと言ってましたがごく普通に家族と同じものを食べてますし檀家回りこそしませんでしたがお寺でお勤めしたり檀家のお方が来られたりしたら私の母と一緒に対応してました」彼も私もあえて口に出しませんでしたが多分、同じこと考えているように思います。なるほど大やけど。しかし場所は腕。普通なら今頃は週に何回かの通院治療でもおかしくない。やけどのショック。それと入院という急激な環境変化。それが徘徊、そして嚥下障害。挙句は胃そのうち寝たきりになる。「なんとか早く退院させたいんですけど・・・退院しても胃にチューブなんてことになったら母親1人で対応できるか?」「そりゃそうだわ、第一人間食べる楽しみがなくなったこと想像したらゾッとする。」「施設入所も考えにいれないといけないのかな?と母親と話してます。」ほんの数年前まで法事というとウチにもよく来てくれてた老師(なんとなく格好いいからいつもそう呼んでます。)「あんたはよ、嫁はん。もらい!。それで展開変わる。誰かいてないの?」「いえ、でもそのために結婚するのは相手の人に悪いんじゃないかと・・・」優しい人なんだと思います。でも家族が増えれば出来ないと思ってたこともできるようになる。プラマイゼロでスタートするよりマイナスからスタートしてプラスにするほうがいい場合もある。そう思う私ってやっぱり身勝手なのかなぁ