昨日今日と新聞の見出しに「ノーベル賞」の文字が大書されてます。物理学賞に3人、そして化学賞に1人。同じ年に4人も!すごいことだと思います。「世界同時株安」ばっかり見させてられてウンザリしていましたから素直に喜びたいと思います。ただ、天邪鬼というか素直でないと言われてもしかたがないと思うのですがちょっと引っかかる部分。もちろん4名の受賞者にではありません。たまたま私が購読している新聞社だけなのかと思いますが「日本の基礎科学の底力を世界に示した」という記事。受賞者の経歴を見て思うのですが「南部陽一郎氏」この人は52年に米プリンストン研究所に留学。58年シカゴ大教授。70年。米国籍取得。「下村脩氏」60年米プリンストン大に留学。以後米各地で研究員を歴任。ボストン大名誉教授。現在マサチューセッツ州在住。ノーベル賞は「人ではなく分野に与えられる」と聞いたことがあります。だとすれば彼らと一緒に研究を重ねたスタッフ。フォローした人達こそが名誉。ただ単に偶々日本に生まれたから、それをもって「日本の底力」というのはどうかと思います。それより彼らを自国で育てる環境を持ってなかったこと。そしてこれほどの頭脳が海外(米)に流出していることを恥じるべきではないでしょうか?そこを外すとただのナショナリズム。つい先日「オリンピックを開催した国」やあるいは「偉大なる将軍様の国」と同次元。