アメリカ証券大手リーマンブラザースが経営破綻。新聞に大見出しで載ってます。案の定日本の株式市場も600円台の大幅安。1万1千円そこそこの平均株価からみてもいかにショックが大きいかが分かります。発端は以前にもお話したサブプライムローンの焦げ付き。それに伴う不動産価格の下落。日本のバブル崩壊を思い出す方も多いと思いますが規模が違う。負債総額64兆余り。メガバンク。バンクオブアメリカの支援を期待していたようですが当のバンカメは同じく証券大手メリルリンチに出資買収。計りに掛けたらメリルのほうがメリットが大きかったのでしょう。とはいってもこれが日本なら?ガリバーといわれる野村證券より大きいリーマンを潰せない。公的資金(税金)をつぎ込んで立て直すと思います。アメリカはそれほどに病んでいると思うと同時に自己責任。自力回復が前提の国民性を感じます。どちらがいいかは判りませんが日本の場合それからの10年は今なお「空白の10年」といわれその経済損失は国力をも落とすほど「身内可愛さ」とはいいませんがその代償は大きすぎた。
もう3年にもなりますが従妹が肺癌。それも発見した時はすでにステージ3。手術できるかどうか微妙なところ。家族のたっての希望で大枚をばら撒き各地から選りすぐりの医師団を集め大手術をしました。術後医師団が「出来るだけのことは全てやりました」といったのを家族は拡大解釈。10数時間に及ぶ手術の直後私にも歓喜にきわまったような喜びの電話が掛かりました。しかし順調に見えたのはほんの数ヶ月。そして転移。その後悪化の一途をたどります。術前から術後の数ヶ月ほとんど毎日欠かさず病室とメールのやりとりをしたのを覚えてます。術後しばらくは本人もこのまま回復して仕事に戻れると考えていたようですが日を重ねるにつれ自身でしか分からないような気付き。「こんなはずじゃない!」「やっぱり」後半は苦痛の日々。励ますでもなく慰めるでもなく、ただアリバイつくりみたいなメールの行き来が続きました。思い余って当時としてはかなりドライな考え方とだと思いますが家族にターミナルケアを勧めました。これが間違いの始まり。失敗でした。回復すると信じてる人に親戚とはいえ医者でもない人間がターミナルをいうのですから気分はよくない。デリカシーに欠ける。御通夜、葬式の参列をほとんど無言、で済ませてから今日までその家族とは絶縁状態が続いてます。相当嫌われたようです。この状態。多分これからもずっと続くと思います。