今日入らせてもらった利用者さん。80半ば、穏やかで口数が少なく私ともどちらかというとアイコンタクトでほとんど用が足りる感じ、普段世話をしているのはお嫁さん。50代半ば?年齢の割には古風な感じ、元々は美容院を経営しておられたようで家事一切きちっとしなければ済まないタイプ。お漬物も糠床を毎日かき混ぜているとか?お花が好きで綺麗にゆりの花が活けてあります。「綺麗ですねぇ。百合、大好きなんです。週末過ごす家に行く道すがらいっぱい咲いてるんですそれを見るのが楽しみで行くようなものです」「多分鉄砲百合ですね、百合って貧乏人の花なんですよ」「ほー・・・そうなんですか?だったら私の百合好きも当たってる(笑)」お婆ちゃんの身体で入らせてもらってますが型どおりのサービスで済ませると後はお嫁さんの話を聞くのが日課。どちらかというとそのほうがメインじゃないか?と思うほど。日誌書きながら生返事してると突然「オジンさん。私もう嫌!限界!」肩震わせて泣き出します。お婆ちゃん。要介護3。在宅介護の分岐点。夜中のオシメ替えから体位変換。結構体格のいいお婆ちゃんですがそのくせ臀部をはじめとして老化による衰え、「お尻の肉が折りたためるんです」(鶏のとさか状態?)なかなか上手くいかず、なんどもやり直す。まともに睡眠時間がとれない。私といる時はそうでもないのですが2人になると手が掛かるそうです。用をいいつける。ある意味愛情確認ではないか?とも思うのですがそれも度重なると介護する側には大きな負担になる。「4以上になると施設に行かれる方が多いです」と以前言った覚えがありますが施設もいいところだといいが目に見えてADLが落ちるケースもあります。このお嫁さんの性格からそれは耐えられないとも思います。迷ってるのかな?「体位変換やオシメの付け替えぐらいなら私で知ってる範囲、全てお教えします。そしてなんでも完全にやろうとしないで下さい。手を抜くことも大事なんですよ」それぐらいのことしか言えません。帰り際、号泣したことが嘘みたいに明るい顔で玄関先まで見送ってくれました。なんとか力になってあげたい。でも私に出来ることって・・・