『社長!ウチの仲介物件で中古ですが社長にピッタリのがあるんです。鍵ありますからよかったらいっぺん見て下さい』売却の以来をした不動産屋の案内で中古のマンションを見に行きました。地図をもらって現地集合。待たせるの嫌ですから10分ほど前にココと思しきところに到着。なるほど南向き。庭付き(ちょっと狭い)角部屋。全室バルコニーがついてます。間取り図と同じ。ただ外から庭を通してリビング、その向こうの和室。キッチンまで丸見え。ほどなく不動産屋も到着。「これですわ!築10年。築浅でなかなかこんなの出てきまへん」玄関側に回ってドアを開けてもらい中に入るとすぐに洋室が3部屋。その奥にさっきの和室。廊下を挟んでキッチン。ダイニングリビング。外からはよくわからなかったのですがリビングテラスと言ってガラス張りの温室見たいな部屋もあります。「いいでしょう?購入時の半額以下です。」元に戻ってさっきの洋室のドアを開けて「ん?」歩行器がありました。「前の入居者さん。体、ご不自由だったんですか?」「あ、それ、60歳ぐらいのご夫婦で奥さんをご主人が介護されてたんです」「で、今は?」『ハイ。奥さん入院(入所?)されてしばらくはご主人毎日病院まで通ってたんですが遠方でキツくなったのか病院の近くに賃貸借りられました」「ふ~ん」いわれて見るとキッチン。食器棚。生活の匂いがするものが置いたまま。シンクの下の扉を開けると中身の入った醤油ビンが入ってます。クローゼットに主のないワイシャツがぶら下がってます。その辺りから部屋のチェックよりもこの部屋を空けるに至るまでのご夫婦の様子が目に浮かんでだんだん気が重くなる。(このアホが!商売人ならなんでも正直がいいというもんでもない。どうせなら海外に移住したとでも言えばもっと気楽に見られたものを。ワシを誰やと思ってるんや!これでも介護職のはしくれやぞ!)そんなわけでこの物件。安かったけどパス!嫌や!

※教訓。家を売るときは生活臭を残さない事。